2022.01.07
12月9日(現地時間8日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツが敵地トヨタ・センターでヒューストン・ロケッツ戦に臨んだ。
前日のダラス・マーベリックス戦に続いて2連戦だったネッツは、ケビン・デュラントとラマーカス・オルドリッジに休養を与えたこともあり、104-114で敗戦。
だがマブス戦で41分35秒プレーしたジェームズ・ハーデンはこの日も出場。「俺とKD(デュラントの愛称)について言えるのは、俺たちがバスケットボールが大好きだってこと。だから(出場時間が長いことは)関係ない。48分間だってプレーできるさ。もし疲れていてもね。コーチがなんと言おうとだ。俺たちはゲームの中にいたい。プレーしたいのさ」と語り、両チーム最多となる39分19秒もコートに立った。
ハーデンはいずれもチームトップとなる25得点11リバウンド8アシストに2スティールをマーク。だが「望んだ本数のショットを打てたのは確かだ。でもそれを決め切れなかったということ」と悔やんだように、フィールドゴール成功率25.0パーセント(4/16)、3ポイント成功率25.0パーセント(3/12)とショットが不発。
昨季途中にネッツへ加入したハーデンにとって、この日はそれまでの約8シーズンを過ごしたヒューストンへの2度目の凱旋となった。
All love from @JHarden13 for H-Town. 🚀 pic.twitter.com/lGIcgkriSv
— Houston Rockets (@HoustonRockets) December 9, 2021
選手紹介時やプレー中にブーイングを受けることもあったのだが、第1クォーター途中のタイムアウト時にはロケッツ時代のハイライトが流れて温かい拍手もあった。「すごく特別なこと。俺はコート内外において、ここで一番すばらしい時間を過ごしてきたんだ」とハーデンは古巣への思いを明かした。
ハーデンはロケッツ在籍時に優勝することこそできなかったものの、ベストプレーヤーとして2015、18年にウェスタン・カンファレンス・ファイナルへ進出。特に18年には2連覇を飾ったゴールデンステイト・ウォリアーズを土俵際まで追い詰めたチームをけん引。マイク・ダントーニ前HC(ヘッドコーチ)の下、ハーデンは17年にアシスト王、18年にシーズンMVPとなり、一昨季まで3シーズン連続で得点王と、リーグ最高級の選手として活躍を続けてきた。
ロケッツでプレーした約8シーズンで、ハーデンは3ポイント試投数(5602本)と成功数(2029本)、フリースロー成功数(5554本)、アシスト(4796本)、トリプルダブル(46回)でフランチャイズ史上最多記録を保持。さらに平均29.6得点はチーム史上トップで、通算1万8365得点は1990年代中盤に2連覇へと導いたアキーム・オラジュワン(元ロケッツほか/2万6511得点)に次ぐ2位と、球団を代表する選手である。
ハーデンがいつか現役を引退する時、背番号13がロケッツの永久欠番になったとしても、決して驚くことではない。
悲願のチャンピオンシップ獲得に向けて、ハーデンはネッツへと旅立ったとはいえ、この男がヒューストンへ興奮をもたらしたことはこれから先も記憶に残り続けることだろう。
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