2022.01.07

昨季プレーオフ以来の出場ながら22得点で存在感を発揮したカイリー「楽しんでできた」

ペイサーズ戦で22得点をマークしたカイリー[写真]=Getty Images
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 1月6日(現地時間5日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツカイリー・アービングが敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスで行なわれたインディアナ・ペイサーズ戦で今季初出場を飾った。

 新型コロナウイルスのワクチン未接種ということもあり、カイリーは今季開幕からチームと帯同せず、無期限の離脱となっていたのだが、昨年末にチーム側がアウェイゲームのみ出場する方針を示し、コンディション調整を続けていったことで、昨年6月14日のカンファレンス・セミファイナル第4戦以来のコート復帰となった。

 試合はランス・スティーブンソンが第1クォーターだけで20得点を奪う爆発もあり、ペイサーズが前半を終えて13点をリード。ネッツは第3クォーター残り約1分半の時点でも15点ビハインドを背負う展開に。

 だがそこからネッツが8連続得点で7点差まで詰めてこのクォーターを終えた。カイリーはそこでショートジャンパー、ブザービーターとなるプルアップジャンパーを突き刺して存在感を放つ。

 するとネッツは第4クォーターにベンチ陣の活躍などで逆転に成功。そこからカイリーもジャンパーを何度もねじ込み、終わってみればフィールドゴール成功率52.9パーセント(9/17)、フリースロー4本全て成功の計22得点に3リバウンド4アシスト3スティールと、見事な活躍で129-121の勝利に大きく貢献。

「皆と今夜一緒にいることができてものすごく感謝している。コートへ出て僕らが大好きなことを楽しんでできた」とカイリーは試合後に語り、さらに「前半はよくなかったから、ロッカールームで話し合ったんだ。シーズンの終わりに向けてアイデンティティーを構築するためにやらなきゃいけないと理解していた。今このチームはそれを始めていかなきゃいけない」と気を引き締めた。

 この先、カイリーは全てのアウェイゲームに出場できるわけではなく、今後もホームゲームには出場できない。それでも、この試合でゲームハイの39得点を奪ったケビン・デュラントは「彼がいてくれて最高だった。ロッカールームで彼がいなくて寂しかったんだ。彼のゲームはすごく美しいもので、皆の仕事を楽にしてくれる」と復帰を大歓迎。

 ジェームズ・ハーデンも「スペシャルなこと。まるでシーズン中もずっとプレーしている感じだった。いつも通り快適に、彼のペース、リズムでプレーしているように見えた。それがカイリーってやつなのさ」とスコアリングガードのプレーを絶賛していた。

 ネッツは8日のミルウォーキー・バックス戦、10日のサンアントニオ・スパーズ戦がホームゲームのため、カイリーにとっての次戦は11日に敵地で行なわれるポートランド・トレイルブレイザーズ戦となる。

 だがカイリーならば、チームメートたちとの練習や個人のワークアウトでコンディションを整えて、万全の状態で臨むことができるだろう。

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