2019.09.30

ステップバックジャンパーの批判に対して「さすがにもう聞き飽きたよ」とハーデン

ステップバック3で得点を荒稼ぎするハーデン[写真]=Getty Images
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「いい加減、俺が繰り出すプレーを受け入れてほしい」とハーデンがコメント

 現在、2シーズン連続で得点王に君臨しているジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)は、昨季キャリアハイとなる平均36.1得点をたたき出した。

 3ポイントとフリースローで得点を荒稼ぎするハーデンのシグネチャームーブとして知られるのは、独特かつ軽やかに繰り出すステップバック3ポインター。

 ハーデンはクロスオーバーやヘジテーションを使いこなし、巧みなステップワークで相手ディフェンダーを揺さぶると、隙を見つけてステップバックし、スペースを作って3ポイントを沈めてきた。

 だがこれが「トラベリングじゃないのか?」という批判はこれまで何度も浮上しており、一昨季にMVPを獲得したにもかかわらず、毎年ハーデンを批判するメディアやファンが世界中に存在している。

 実はこのムーブについて、先日ハーデンはNBA側からトラベリングではないという判定を受けているため、公に批判したところで、レフェリーのジャッジは覆らないのだが、この判定に対しても疑問を投げかける人がまだまだいるという。

 日本時間9月30日、ハーデンは『ClutchPoints』へ「もうこのことについて議論するべきじゃない。俺が繰り出すムーブはトラベリングではないことが判定されたんだから」とコメント。

 とはいえ、ハーデンのプレーについて、ファウルを誘発する際に「ズルい」「わざとだ」「なんであんなにフリースローをもらってるんだ」といった批判が今でもあるのは事実。それはステップバック3ポイントについても同様である。

ステップバックを活用して相手とのスペースを作り出し、ショットを放つハーデン[写真]=Getty Images

 しかしながら、ハーデンはこれまでクリエイティブな発想で新たなスキルを磨き、毎年選手として成長してきただけに、さすがにうんざりしているようだ。

「コーチ陣や選手たち、俺を嫌うヤツらから聞こえてくるけど、さすがにもう聞き飽きたよ。いい加減、俺が繰り出すプレーを受け入れてほしい」とハーデンは同メディアへ語っていた。

 NBAは今季から、トラベリングの基準を明確化することを発表しているのだが、開幕当初は選手やチームによってアジャストするまで時間がかかるケースも出てくるかもしれない。

 さらに、ここにきてハーデンが“新技”の片足3ポイントを繰り出す可能性があるため、ハーデンに対する懐疑的な意見は、今後も続くことになりそう。

 それでも、ハーデンのステップバック3は“NBA公認”となったため、少なくともプレー中にこういった批判によってフラストレーションをためることは減るのではないだろうか。

ハーデンにはステップバックのほか、力強いドライブやアシストがあるだけに、ディフェンダーにとってガードするのは至難の業となっている[写真]=Getty Images

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