2021.11.15
10月30日(現地時間29日、日付は以下同)に行なわれたインディアナ・ペイサーズ戦で、ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデンはゲームハイの29得点に8リバウンド8アシスト2ブロックをマークし、105-98の勝利へと導いた。
今季からNBAはディフェンダーへ故意に身体をぶつけてフリースローを獲得する動きに対してオフェンシブファウルもしくはノーファウルの判定へと変わっており、フリースロー獲得数が減少。
ハーデンも開幕から5戦で計15本と、フリースロー獲得数が減少し、21得点以上を記録することはなかった。シュートタッチが悪い時、フリースローで得点をつないだりタッチを取り戻すこともあるため、ハーデンのようにショットを数多く放つ選手たちにとってはリズムをつかみにくかったのかもしれない。
もっとも、この日のハーデンはファウルコールされないプレーもあるなか、19本ものフリースローを獲得してそのうち16本を決め切った(成功率84.2パーセント)。28日にハーデンは自身の状態が1試合で30、40得点できるコンディションに到達していないと認めており、ペイサーズ戦後もこう話していた。
「今日も30じゃなかった。これは俺が言い続けていることだけど、毎試合、俺は好感触を得ている。今日はさらに良かったんだ。これからもオフの日や試合がない日に練習していく。試合の日にはバスケットへ向かっていき、自分のショットを打っていく」。
『ESPN Stats & Information』によると、ハーデンが1試合で15本以上のフリースローを成功させたのは通算72度。これはNBA史上最多記録となっている。
ルール変更やボールがスポルディングからウィルソンへ変わるなど、昨季から今季にかけていくつか変化こそあったものの、ハーデンは「俺がただアグレッシブだったからできた」と話す。
「最初の数試合、俺はアグレッシブじゃなかった。(今日は)猛烈にアグレッシブだったということ。でも4つのクォーターで、俺はアグレッシブであろうと努力している。自分のスポットへ向かうスピードもそうだし、バスケットへ突っ込んだり、自分のショットを繰り出すべく、爆発していたのさ。(今日の試合では)試合をとおしてそれができたから、すごくいい感じだった」。
今季のネッツはカイリー・アービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種問題で帯同しておらず、ここまで3勝3敗にとどまっている。
だがペイサーズ戦を境にハーデンが本来のプレーを取り戻すことができれば、相手チームにとって恐ろしい存在となるに違いない。
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