2021.05.21
5月12日。『ESPN』の名物記者として知られるザック・ロウが、ジャーニーマンあるいはロールプレーヤーとして、今季NBAで戦い抜き、活躍した選手たちを発表した。
「ルーク・ウォルトン・オールスターズ」と題したチームの今季版に入ったのは、ブルース・ブラウン(ブルックリン・ネッツ)、ケンリッチ・ウィリアムズ(オクラホマシティ・サンダー)、キャメロン・ペイン(フェニックス・サンズ)、アレック・バークス(ニューヨーク・ニックス)、ファン・トスカーノ・アンダーソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、マリーク・モンク(シャーロット・ホーネッツ)、ディアンドレ・ベンブリー(トロント・ラプターズ)、ギャリソン・マシューズ(ワシントン・ウィザーズ)、アイザイア・ハーテンスタイン(クリーブランド・キャバリアーズ)、そしてNBAキャリア3年目の渡邊雄太(ラプターズ)だった。
昨季までの2シーズンをメンフィス・グリズリーズ(2ウェイ契約)で過ごし、今季からラプターズ入りした渡邊は、エキジビット10契約から2ウェイ契約へと切り替えて開幕ロースター入りを果たすと、4月19日(現地時間18日、日付は以下同)に本契約を締結。
ドラフト外からNBA入りし、自らの実力で本契約を勝ち取った日本の“選ばれし者”について、ロウ記者は今季3ポイント成功率40.4パーセント(平均0.7本成功)を残している点に加え、「彼はクレバーな選手。チェンジオブペースのドリブルやハンドオフのフェイクを使っており、その他の技でもディフェンダーを切り離している」と評価。
今季渡邊はここまで49試合(うち先発は3試合)に出場して平均14.6分4.4得点3.2リバウンドを記録。チームは残念ながらプレーイン・トーナメント進出を逃したことで、プレーオフ連続出場記録が7年で途切れたものの、渡邊は「僕には証明しなければならないことがたくさんあります。来シーズンも保障されてはいません。ですが、これは始まりでしかないんだと願っています」と話している。
ラプターズは残り3試合。プレーイン・トーナメントとは無縁ながら、渡邊は世界最高のプロバスケットボールリーグで足跡を残すべく、コート上でいつも以上にハードワークをこなしてくれるに違いない。
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