2022.01.14
バスケットボールのデータ分析は近年、一層複雑さを増している。
得点、アシスト、フィールドゴール成功率などをはじめとするベーシックスタッツは見慣れた表示だが、アドバンスド・スタッツでは様々なデータを組み合わせてより本質的な解析を行い、個人とチームの有用性を視覚化できる。
+/-(プラス/マイナス)は、アドバンスド・スタッツのなかでもメジャーなデータのひとつとして注目を集めている。+/-は、1人のプレイヤーが試合に出場している間の得失点差を示すもので、勝利への貢献度を数値化したデータとして、気にかけているファンも多いことだろう。
『Bleacher Report』のライター、アンディ・ベイリーは、ユニークなデータ分析に定評がある人物。そのベイリーが、過去10年で最も+/-の高いNBA選手ランキングを公開した。
Plus-minus over the last 10 years (regular & postseason)
1-Stephen Curry (6,086)
2-Kevin Durant (4,746)
3-Draymond Green (4,637)
4-Chris Paul (4,575)
5-LeBron James (4,543)
6-Klay Thompson (4,366)
7-Kawhi Leonard (4,197)
8-Danny Green (3,666)
9-Iguodala (3,303)
10-Harden (2,919)— Andy Bailey (@AndrewDBailey) November 29, 2021
堂々の1位に輝いたのは、歴代3ポイントシュート成功数を更新しつづけるゴールデンステイト・ウォリアーズ不動のエース、ステフィン・カリーだ。その数値は+6087となり、2位のケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)が+4746であることを踏まえると、いかに3度のNBAチャンピオンがオンコートで影響力を放っているかがお分かりいただけるだろう。
また、ドレイモンド・グリーンが+4637で3位、クレイ・トンプソンが+4366で6位と、上位トップ10にはウォリアーズのフランチャイズプレーヤーが3選手もランクイン。加えて、2013年からのほとんどを同チームで過ごすアンドレ・イグダーラも+3303で9位に名を連ねていることから、圧倒的なディフェンス網を敷くスティーブ・カーの優れた手腕も改めて証明される結果となった。
一方、ベイリーは直近10年の+/-のワーストランキングも発表。
Plus-minus over the last 10 years (regular & postseason)
1,330-Brandon Knight (-1,433)
1,331-Julius Randle (-1,445)
1,332-Alex Len (-1,453)
1,333-D'Angelo Russell (-1,462)
1,334-Collin Sexton (-1,475)
1,335-Zach LaVine (-1,617)
1,336-Bismack Biyombo (-1,737) https://t.co/lgMjo2xxsC— Andy Bailey (@AndrewDBailey) November 29, 2021
今シーズン絶好調のシカゴ・ブルズをけん引するザック・ラビーンが-1617でワースト2位にいるのは、意外なデータ。チームの成績や戦力も大きく影響するデータだけに、一概な評価を下すことはできないものの、その他ではコリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ)、ディアンジェロ・ラッセル(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ジュリアス・ランドル(ニューヨーク・ニックス)ら各チームのエースが多数ランクインしている。

ブルズのラビーンが+/−ワースト2位にランクインすることに[写真]=Getty Images
文=Meiji
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