2022.04.28
4月1日(現地時間3月31日、日付は以下同)。ミルウォーキー・バックスが敵地バークレイズ・センターでブルックリン・ネッツを延長の末に120-119で下し、6シーズン連続のプレーオフ進出を決めた。
昨季1971年以来となるNBAチャンピオンに輝いたバックスは、17日から幕を開けるプレーオフで、フランチャイズ史上初の2連覇を目指して戦っていくこととなる。
ネッツ戦では昨季のファイナルMVPヤニス・アデトクンボがゲームハイの44得点14リバウンドに6アシストの大暴れ。第4クォーター残り18.7秒に延長へ持ち込むステップバックスリー、延長残り3.0秒には決勝点となるフリースロー2本を着実に沈めてみせた。
そしてこの試合を終えて通算1万4216得点としたことで、27歳のフォワードはカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が保持していた1万4211得点を抜き、フランチャイズ史上最多得点更新という快挙も達成。
アデトクンボは「僕がキャリアを終えた時、このことについて話すことはできる。でも今はその時間はない。やるべきことがあるからね」と、翌2日のロサンゼルス・クリッパーズ戦に向けてフォーカスする姿勢を見せていた。
とはいえ、これまでのキャリアで得意分野ではなかった3ポイントでジャバー超えを果たしたことで「自分がこれまでの筋書きを変えているのはいいことだ。走ってダンクするだけの男にはなりたくないからね。僕はスリーだって決められるのさ」と喜んだ。
ジャバーはバックスに6シーズン在籍し、平均30.4得点15.3リバウンド4.3アシストを記録。71年の初優勝に加え、74年にもNBAファイナルへ勝ち進み、3勝4敗でボストン・セルティックスに敗れたものの、頂上決戦へ2度も駒を進めている。
そのため、アデトクンボはこれまでのキャリアで成し遂げてきた偉業についても「関係ないんだ。だって最終的に、もし成功と呼べるシーズンを送れなければ、向上を続けて謙虚さを保ってハッピーでい続けないと、あるいは5、6月までプレーすることができなきゃ、誰もこの記録のことなんて覚えていないのさ」と気を引き締めていた。
アデトクンボはすでにMVPに2度輝いたほか、最優秀守備選手賞(DPOY)、最優秀躍進選手賞(MIP)、オールスターMVPを獲得しており、昨季は自身初の優勝とファイナルMVP、昨年10月には75周年記念チームにも名を連ねている。
現時点でバスケットボール殿堂入りすることが濃厚な男だが、現状に満足することなく、ハングリーな姿勢を保っていくことを示唆。もし今年のプレーオフを勝ち抜き、バックスを2連覇へ導くこととなれば、文句なしでバックス史上最高の選手へと上りつめることだろう。
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