2022.05.15
3月30日(現地時間29日、日付は以下同)。イースタン・カンファレンス上位で、今季の覇権争いに絡むミルウォーキー・バックスとフィラデルフィア・セブンティシクサーズが激突した。
両チームともフルメンバーで臨んだこの試合、第3クォーターを終えてホームのシクサーズが8点をリードするも、最終クォーターでディフェンディング・チャンピオンが詰め寄る。
試合時間残り9分にクリス・ミドルトンの長距離砲でバックスが逆転に成功すると、両チームはリードが入れ替わるシーソーゲームを演じていくものの、バックスが徐々にリードを保持。シクサーズは何度も1点差まで詰め寄るも、最後はジェームズ・ハーデンの3ポイントが落ち、こぼれ球を拾ったジョエル・エンビードのショットを残り1.6秒にヤニス・アデトクンボが弾き飛ばし、最終スコア118-116でバックスに軍配。
プレーオフで激突すれば長丁場になることを予感させた両チーム。今季のレギュラーシーズンにおける戦績はバックスが2勝1敗の優勢となり、イースト2位の47勝28敗に浮上。対するシクサーズは2連敗でイースト3位の46勝29敗とした。
バックスではアデトクンボがゲームハイの40得点に14リバウンド6アシスト3ブロック、ミドルトンが22得点9リバウンド7アシスト、ドリュー・ホリデーが18得点8リバウンド10アシスト、ブルック・ロペスが17得点、グレイソン・アレンが10得点4リバウンド。
シクサーズではハーデンが32得点5リバウンド9アシスト、エンビードが29得点14リバウンド7アシスト、トバイアス・ハリスが22得点11リバウンド6アシスト3スティールを残すも、タイリース・マクシーが7得点6アシストと不発に終わった。
この試合の勝敗を決定づけたプレーは、やはり昨季のファイナルMVPが見せたブロックだった。マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)が「実にスペシャルなブロックだった」と語れば、敵将ドック・リバースHCも「劇的なブロック」と驚嘆。チームメートのホリデーも「ヤニスはヤニス。最高のプレーを決めて試合を救ってくれた」と語れば、ミドルトンも「僕らは彼のビッグプレーを当てにしている。あのブロックをするとは予想していなかったけどね。でも彼がやってのけても、僕らが驚くことじゃない」と称えていた。
ライバルとのビッグゲームで決勝ブロックを決めたアデトクンボは「僕の本能がそうさせたのさ。できるだけ高く跳んで、あのプレーをやってやろうとしただけ」と謙そんも、プレーオフで対戦するかもしれない相手に大きな勝利をもたらしたことは間違いない。
アデトクンボとエンビードは、間違いなくリーグを代表するビッグマン。これまでにもレギュラーシーズンで激しいマッチアップを展開してきたのだが、プレーオフでぶつかることはなかっただけに、今年のポストシーズンで対決となれば、白熱したシリーズとなりそうだ。
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