2022.04.15

ウィザーズHCが今季を総括…八村塁について「結果を出した彼を誇りに思っている」

NBAでの3シーズン目を終え、確かな成長を見せた八村[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 4月14日(現地時間13日)、八村塁の所属するワシントン・ウィザーズウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチが行った会見の模様を、クラブ公式Twitterが動画で伝えた。

 35勝47敗とイースタン・カンファレンスの12位で2021-22シーズンを終えたウィザーズ。アンセルドJr.HCは「シーズンは思った通りにはいかない。それを痛感した」と厳しい戦いとなった今シーズンを振り返った。

 それでも、「シーズンを通しての若手の成長を誇りに思う」と選手たちを労うと、過去2年間は新型コロナウイルス感染症の影響により、短縮されていたオフシーズンについても言及した。「若手にとって今年の夏は大事な期間だ。塁とデニ(・アブディヤ)、そして、コーリー(・キスパート)にとっても初めての完全なオフシーズンであり、今後に向けて彼らはこの期間を存分に生かさないといけない」。

 また、八村の活躍ぶりについては「塁は今シーズンすごく成長した。これまではミドルレンジ内の選手だったが、今シーズンは3ポイントを磨いて、大きな武器となった」と語り、オフェンス面での成長を評価した。

 ディフェンスに関しては「1対1で抜かれない能力があり、サイズとフィジカルを生かしてビッグマンを止める力もある」と評価しつつも、「あとはコミュニケーション面、より的確で早い状況判断などの向上を見たい。これは単純に経験の問題だ。もっと回数を重ねれば上手くなっていくだろう」とさらなる成長を求めた。

 さらに、シーズン終了後に八村と行った面談の内容について聞かれると、「彼には『誇りに思う』と伝えたよ」と明かしてくれた。

「シーズン前半を欠場し、復帰当初は出場時間制限があるなか、ぶっつけ本番の難しい状況だったが、なんとか周りに追いつけた。そして(シーズン終盤は)スターターを務め、しっかりと好成績を残した。コーチ陣とチームのメンバーがガラッと変わった中で、よくアジャストできた。キャンプやプレシーズンに参加できなかったのに、しっかり結果を出した彼を誇りに思っている」

 最後に指揮官は、「ケガ人が戻ってきて、若手がさらに成長すれば、チームの将来は明るいと思う。基盤は築けてきていると思うので、改善して成長しないといけない。このチームの今後の可能性がすごく楽しみだ」と来シーズンへの期待を膨らませた。

八村 塁の関連記事