2022.07.23
5月16日(現地時間15日、日付は以下同)。昨季覇者ミルウォーキー・バックスはボストン・セルティックスに81-109で敗れたことでシリーズ戦績が3勝4敗となり、カンファレンス・セミファイナル敗退となった。
バックスはヤニス・アデトクンボが25得点20リバウンド9アシスト2スティール、ドリュー・ホリデーが21得点5リバウンド8アシスト2スティール、ブルック・ロペスが15得点10リバウンド3ブロック、ボビー・ポーティスが10得点6リバウンドを残すも、チーム全体でフィールドゴール成功率36.7パーセント(33/90)、3ポイント成功率12.1パーセント(4/33)と決め切れず。
「足がきついし、身体も、精神的にもきつい。全てがきつかった。僕はアグレッシブにやり続けた。第7戦で、僕はボールを保持することも、リムを見ることもできなかった。たくさんミスしてしまったけど、それよりもプレーし続けて、アグレッシブさを保とうとしたかった。チームメートたちを見つけ続けて、正しいプレーをし続けていたら、消極的になってしまった」。
そう語ったアデトクンボは、前半に17得点をあげたものの、後半に入ってフィールドゴール成功率25.0パーセント(4/16)の計8得点と失速。セルティックスが繰り出すタフなディフェンスにも苦戦していた。
クリス・ミドルトンがケガで不在となったこのシリーズで、バックスはホリデーやポーティスといった選手たちがアデトクンボを補佐し、3勝2敗と王手をかけたものの、チーム第2の得点源かつクラッチシューターを欠いた状況には変わりなく、現有戦力で限界まで戦い抜いたが、最後は力尽きたと言えるだろう。
このシリーズで、アデトクンボは計237得点(平均33.9得点)、103リバウンド(平均14.7本)、50アシスト(平均7.1本)と大黒柱として獅子奮迅の働きを見せた。プレーオフのシリーズで200得点、100リバウンド、50アシスト以上に到達したのはアデトクンボがNBA史上初ということからも、この男がどれだけチームを支えてきたかが分かるはず。
「僕はこのシリーズを楽しんだ。それにこのシリーズで(相手が)この僕を高めてくれたことは間違いない。この経験を機に、もっといい選手になれると思う」と口にしたアデトクンボは「(ジェイソン)テイタムと彼のチームが最善を尽くすことを願っている。彼らは見事なプレーをしていたからこそ、このシリーズに勝つことができたんだ。彼にはこの先もすばらしいプレーを続けてほしいし、できればチームをチャンピオンシップへと導いてほしいね」と相手チームにエールを送っていた。
球団史上初の2連覇というゴールこそ成し遂げられなかったものの、バックスは昨季王者としてプレーオフを最後まで戦い抜いたのだから、彼らの戦いぶりを称えるべきだろう。
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