2022.05.27
5月21日(現地時間20日、日付は以下同)に行なわれたウェスタン・カンファレンス・ファイナル第2戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズは第2クォーター途中に19点ビハインドを背負い、前半を終えて58-72の14点ビハインドを喫していた。
マブスはルカ・ドンチッチが第1クォーターだけで18得点、前半を終えて24得点6アシストと爆発。さらにジェイレン・ブランソンが20得点4アシスト、レジー・ブロックが13得点を残し、チーム全体で3ポイント成功率55.6パーセント(15/27)と絶好調だった。
だがウォリアーズが動じることはなかった。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はハーフタイム時のことをこう振り返る。
「我々が後半に入って落ち着きを取り戻せば、ゲームは自分たちの流れになるだろうと伝えたんだ。前半はすごくバラバラになっていた。たぶん、感情面が影響していたのだろう。ダラスがパンチを食らわせてきたからね。ただ、(我々が落ち着きを取り戻せば)相手が後半もスリーを15本決めるとは思えなかったから、自信はあった」。
ウォリアーズは第3クォーターに25-13でマブスを抑えると、最終クォーターにはステフィン・カリーが10得点、ジョーダン・プールが12得点を挙げるなど爆発し、最終スコア126-117で見事逆転勝利を飾り、シリーズを2連勝とした。
この試合ではカリーが32得点に8リバウンド5アシスト、プールが23得点5アシスト2スティール、ケボン・ルーニーが21得点12リバウンド、アンドリュー・ウィギンズが16得点5リバウンド5アシスト、クレイ・トンプソンが15得点4リバウンド5アシスト、オットー・ポーターJr.が11得点7リバウンド4アシストを記録。
プレーオフ通算200勝目を飾ったウォリアーズは、今プレーオフでいまだにホームで8戦無敗と抜群の強さを誇る。残り約1分にとどめとなる長距離砲を突き刺したカリーは、チームとしての自信を強みに挙げていた。
「僕らは自分たちがやっていることに対して絶大な自信がある。相手がハドルで何を話しているか、心の中でどう感じているかなんてわからない。僕らは自分たちの意志を持ち込むだけ。僕らには経験とケミストリーがある」。
「このチームには諦めないんだという考え方と精神が備わっている。このプレーオフで、1試合だけ最初から最後まで相手に圧倒されてしまったとは思う。けどゲームで自分たちがやるべきことを遂行すれば、流れをつかむことができる。自分たちのことにもっとフォーカスしたというだけ」。
カーHCが指揮官に就任してからというもの、ウォリアーズは2015年以降のプレーオフで15点以上のビハインドを背負いながらこれで12度目の逆転勝利を飾った。『ESPN Stats & Info』によると、これは過去25シーズンで最多であり、ウォリアーズは8度のプレーオフで成し遂げていることからも、ウォリアーズが持つチームとしての自信を垣間見ることができる。
ただ、マブスはフェニックス・サンズとのカンファレンス・セミファイナルで0勝2敗から最終戦まで持ち込んで4勝3敗で制しただけに、会場をダラスへ移して行われる23日のシリーズ第3戦も油断は禁物だ。
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