2022.05.20

マブスとの初戦で前半無得点ながら守備で奮闘したトンプソンが憧れていた選手たちとは?

ディフェンス面でも奮戦したトンプソン(左)[写真]=Getty Images
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 5月19日(現地時間18日、日付は以下同)に行なわれたダラス・マーベリックスとのウェスタン・カンファレンス・ファイナル初戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズはホームのチェイス・センターで112-87と快勝し、シリーズを白星スタートで飾った。

 ただ、メンフィス・グリズリーズとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦でチームトップの30得点をたたき出したクレイ・トンプソンは前半4本のショットを放ちながらいずれもリングをくぐり抜けることはなく、無得点に終わった。

 それでも、アンドリュー・ウィギンズの19分00秒に次ぐチーム2位の18分48秒コートに立ち、4リバウンド3アシスト2ブロックをマーク。ディフェンスやアシストでチームへ貢献していたのである。

「ベストプレーヤーを毎晩40分間マークするのは簡単なことじゃない。そしてもう一方(オフェンス面)では点も取りに行くんだからね。でも僕はそうするのが大好きなんだ」。

 試合後の会見に応じたトンプソンは、プレーオフ、しかもカンファレンス決勝でプレーする難しさを語った。だが32歳のシューティングガードは、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、ドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)という、攻防両面でハードにプレーしてきた歴代最高級のシューティングガードたちの名前を出し、彼らのようにプレーしたと明かした。

「歴代でもベストな2ガード(シューティングガード)たちは、(オフェンスとディフェンスの)両方でプレーしてきた。マイケル、コービー、D-Wade(ウェイド)といった選手たちを、僕は子どもの頃憧れていたんだ。彼らはそっち(ディフェンス)でも皆激しくやり合ってきた。だから僕は彼らに続いて、同じことをやってやろうとしたのさ」。

 トンプソンはその試合でチーム2位となる34分34秒をプレー。シュートタッチを取り戻した後半にフィールドゴール成功率77.8パーセント(7/9)を残して計15得点をマークし、後半の出場時間帯における得失点差で両チームトップの+18を残した。

 マブスにはルカ・ドンチッチだけでなく、ジェイレン・ブランソンスペンサー・ディンウィディーというプレーメイカーたちがおり、チーム全体でアグレッシブにショットを繰り出してくるだけに、ディフェンス時の体力消耗も激しい。

 それでも、ショットの調子が悪くてもディフェンス面で堅実な働きを見せるトンプソンのような選手がいることは、ウォリアーズにとっても心強いはず。21日の第2戦ではマブスの逆襲が予想できるだけに、トンプソンの攻防両面における働きも重要なポイントとなりそうだ。

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