2022.06.08
5月27日(現地時間26日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズは120-110でダラス・マーベリックスを下し、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルを4勝1敗で制した。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンという強固な核を有するウォリアーズは、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の下で15年から19年にかけて5年連続、そして今年3年ぶりにNBAファイナルへ到達。
8年間で6度目のNBAファイナル進出は、1990年代に2度の3連覇を達成したシカゴ・ブルズ以来初で、NBA史上で見てもわずか4チーム目という偉業である。
「今シーズンを迎えるにあたって、俺たちはチャンピオンシップを勝ち取りにいく、NBAファイナルへ出場すると思っていたとは言えない。だが俺たち(カリー、トンプソン、グリーン)はいつだって信じていた。自分たちにチャンスがあるとな」(グリーン)
今季ウォリアーズは18勝2敗と開幕から爆走。だが今年1月にトンプソンが約2年半ぶりに復帰も、グリーンやカリーがケガで戦線離脱してしまい、3月中旬以降の8試合で7敗を喫するなど黒星先行に陥ることも。
それでも、ウェスト3位の53勝29敗でレギュラーシーズンを終えると、プレーオフに入ってカリーが復帰し、ファーストラウンドでデンバー・ナゲッツを4勝1敗、カンファレンス・セミファイナルではメンフィス・グリズリーズを4勝2敗で下し、ウェスト決勝でマブスを5戦で退けている。
なかでもトンプソンは19年のファイナル第6戦で左ひざの前十字靭帯断裂、20年11月には右足のアキレス腱を断裂と、相次ぐ大ケガに見舞われて2シーズンを全休。今年1月10日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で941日ぶりに復帰したものの、そこからも出場時間の制限がある中で奮闘してきた。
「なんて言えばいいか、本当に言葉が浮かんでこないな。昨年のこの時期、僕はちょうどジョギングを始めたところで、コートを行ったり来たりしていたんだ」と1年前のことを明かした32歳のシューティングガードは、ウェストを制した後にこう語っていた。
「この日を夢見ていた。自分の身体がまたこうして動いていることに感謝しているよ。自分が(ケガのため)走れなかった時や跳べなかった時のことを思うと、今ここにいる僕らはどれだけラッキーなのかをね。この(カンファレンス優勝の)シャツをまた着て、(NBAファイナルの)帽子をかぶることができるなんて、もう本当に夢のようだ」。
今年から新設されたウェスタン・カンファレンス・ファイナルMVPこそシリーズ平均23.8得点6.6リバウンド7.4アシストを残したカリーが獲得したものの、トンプソンはグリズリーズとの最終戦で8本の3ポイント成功を含むチームトップの30得点に8リバウンド3ブロック、そしてマブスとの最終戦でも8本の長距離砲を放り込んでゲームハイとなる32得点と大暴れ。
「彼がこの数年間で、どれほどの試合を欠場していたかを見てくれ。俺たちが知るクレイ・トンプソンが戻ってきてくれたことが本当にうれしいんだ。俺たちは彼がどれだけすごいかを知っているからな」というグリーンの言葉が、ウォリアーズの選手たちとコーチングスタッフ陣の思いを代弁していると言えるだろう。
ウォリアーズは6月3日にホームのチェイス・センターで幕を開けるNBAファイナルで、18年以来、そして球団史上7度目となるチャンピオンシップを目指して戦うこととなる。
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