2022.01.10

待望の復帰を飾ったウォリアーズのトンプソン「何年もの間、この瞬間を思い浮かべてきた」

復帰戦で17得点をマークしたトンプソン[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 ステフィン・カリードレイモンド・グリーンと共に、ゴールデンステイト・ウォリアーズで3度(2015、17、18年)のNBAチャンピオンに輝いたクレイ・トンプソンは、この日を待ちわびていた。

 1月10日(現地時間9日、日付は以下同)。ホームのチェイス・センターで行なわれたクリーブランド・キャバリアーズ戦で、トンプソンは19年のNBAファイナル第6戦以来、約2年半ぶりに戦列復帰。

 スターター紹介で最後に名前が呼ばれた31歳のシューティングガードは「バスケットへのレーンを見てすごく興奮した。これはチャンスなんだとね」と明かしたとおり、最初のポゼッションでリングまでドライブしてフローターを繰り出すと、これが見事にリングをくぐり抜けた。

 その後第2クォーターではクロスオーバーで相手を抜き、2人のディフェンダー越しに強烈なワンハンドダンクを炸裂し、トップ付近からこれまでのキャリアで何度も沈めてきた3ポイントもヒット。第3クォーターに入るとフェイダウェイジャンパー、ストップ&ジャンパー、さらにはトランジションスリーを立て続けに決めてウォリアーズを勢いに乗せて、会場は大盛り上がりでトンプソンの復帰を祝福。

 トンプソンは941日ぶりのNBA復帰戦に19分55秒出場し、17得点3リバウンド1アシスト1ブロックをマークして96-82の勝利に貢献。約20分のプレータイムで18本ものショットを放ったことで、「あれがクレイ・トンプソンという男なのさ」とカリーも舌を巻いていた。

「自分が望んだ本数と同じくらいシュートはしなかった。けどスタッツシートを見て、自分の名前が載っているのが分かってすごくハッピーだ。長い道のりだった。チャンピオンシップを勝ち取ることと同等とまでは言えないけど、限りなくそれに近いものだったね」。

 トンプソンは試合後の会見でそう明かし、NBAのコートへ復帰できたことを喜んでいた。

 そして「スペシャルだった。今夜は衝撃的なものになると分かっていたよ。ここ何年もの間、ずっとこの瞬間を思い浮かべてきた。毎秒が本当に価値のあるものだった。(スタンディング)オベーション、彼らが注いでくれた愛にものすごく感謝している。今夜のことは絶対に忘れないよ」とファンへ感謝していた。

 この試合で、グリーンが左ふくらはぎの張りによりティップオフだけの共演に終わったため、カリー、トンプソン、グリーンというビッグ3の再共演は次戦以降にお預けとなったものの、トンプソンの活躍は今後に大きな期待を抱かせるに十分すぎるパフォーマンスだったと言えるだろう。

クレイ・トンプソンの関連記事