2022.08.05
今季のデンバー・ナゲッツは、ジャマール・マレーが全休、マイケル・ポーターJr.がわずか9試合の出場に終わるなか、2シーズン連続でMVPに輝いたニコラ・ヨキッチの攻防両面における大活躍もあって48勝34敗を記録。
ウェスタン・カンファレンス6位でレギュラーシーズンを終えたナゲッツは、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのプレーオフ1回戦で1勝4敗となり、ここ4年間では初となるファーストラウンド敗退となった。
それでも、プレーオフで平均31.0得点13.2リバウンドに5.8アシスト1.6スティール1.0ブロック、フィールドゴール成功率57.5パーセントを残した大黒柱ヨキッチに加え、マレーとポーターJr.がケガから復帰する見込みの来季、ナゲッツは再びウェスト上位に入り込むほどの戦力を有していると言えるだろう。
そんななか、5月24日(現地時間23日、日付は以下同)にティム・コネリーがミネソタ・ティンバーウルブズのフロントへ就任することに合意したと『ESPN』が報道。2013年6月にナゲッツのバスケットボール運営部副代表兼GM(ゼネラルマネージャー)へ就任したコネリーは、現在のチームを構築してきた功労者だったのだが、5年約4000万ドル(約50億8000万円)という高額契約に合意してナゲッツを退団してしまったのである。
今夏にナゲッツとのスーパーマックス契約を控えるヨキッチにとって、良好な関係を構築してきたコネリーの退団はチームへの信頼、将来性を疑問視してもおかしくない動きだったと思われていた。
だが心配するほどの一大事ではなさそうだ。29日に『The Athletic』が報じたところによると、ナゲッツはGMのカルビン・ブースをバスケットボール運営部代表へと昇格させる意向で、最近になってブースとトミー・ベルセティス(アシスタントGM)がヨキッチと会ってチームの将来について会話の場を持っており、ブースとマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)が電話でヨキッチと話していたという。
同メディアによると、今年7月に幕を開けるフリーエージェント(FA)戦線でナゲッツはヨキッチへ5年2億6000万ドル(約330億2000万円)という超巨額契約をオファーする計画で、セルビア出身の万能型ビッグマンはそれにサインすることになるようだ。
フロントオフィスの陣容が変わることで、チーム内における将来のプランや優先順位などが変更となるケースがあるものの、ナゲッツはコネリーの後任にブースを昇格させる方針を打ち出し、すぐさまヨキッチとコンタクトを取ったことで、フランチャイズプレーヤーからチームへの信頼を維持することに成功したと言っていいだろう。
プレーオフ進出を逃したチームだけでなく、プレーオフで敗退したチームも、来季に向けて着々と動き出しているだけに、今後の動向にも注目していきたい。
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