2022.06.26

ドラフトからもれた中国の“新星”ファンボ・ゼンはペイサーズでサマーリーグに出場か

ドラフトでは指名がかからなかったゼン[写真]=Getty Images
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 6月24日(現地時間23日)に開催されたNBAドラフト2022。今回も有望な若手たちが数々リーグ入りしたが、一方で指名からもれてしまった選手もいる。中国が期待するファンボ・ゼンもその1人だが、彼はインディアナ・ペイサーズでサマーリーグに出場して、そこからNBA入りを目指すようだ。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア氏が伝えている。

 ESPNが作成しているプロスペクトランキング「ESPN class of 2022」で33位に入るなど、ドラフトでの指名が予想されていたゼン。現在19歳で211センチ90キロの体格を持ち、今シーズンはNBA Gリーグ・イグナイトで13試合の出場で1試合平均5.8得点2.8リバウンドをマークした。

 ゼンはフロリダ州のウィンダミア・プレップ高校に在籍していた際、2年生次に1試合平均15.5得点7.2リバウンド2.6ブロックをマーク。2021年のオリンピック前には中国代表のトレーニングキャンプにも招へいされており、同国もゼンに大きな期待を寄せているようだ。

 ドラフト前にはペイサーズのワークアウトに参加していたゼン。自身のプレースタイルについては「僕は相手を倒す一撃を食らわすことができるシューターだ。それに、チームにとって理想的な“ストレッチ4”だと思うよ。コート上ではどんなことだってやるし、1番から5番まで守れるように全力を尽くすつもりさ」と話している。

 またイグナイトでの経験について聞かれると、「僕を大きく助けてくれた」とコメント。

「イグナイトには感謝しないとね。プロになるためにはコートの内外でどうすればいいのかを学べたし、メンタルヘルスも含めた自身のケアの仕方も知ることができたよ」

 指名から外れてしまったとはいえ、サマーリーグで活躍を残すことができればリーグ入りにつながる可能性は十分にある。恵まれた体格と柔らかなシュートタッチで存在感を発揮し、ぜひとも契約を勝ち取ってもらいたい。