2022.06.25

努力を惜しまない姿勢は元WNBA選手の母譲り…5位指名のジェイデン・アイビーが心境を語る

5位指名でピストンズへ加入したアイビー(右)[写真]=Getty Images
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 6月24日(現地時間23日)、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターにてNBAドラフト2022が開催。全体5位指名権を持つデトロイト・ピストンズは、パデュー大学のジェイデン・アイビーを獲得するに至った。

 195センチ88キロのガードは、2シーズンに渡りパデュー大でプレー。“マーチマッドネス”ことNCAA(全米大学体育協会)トーナメントでも初年度から主力として出場した。今シーズンはベスト16をかけたゲームで敗退。カレッジでのキャリアを終え、ドラフトへの参加を表明した。

 現地メディアでは各所で高順位の指名が予想されるなど、ドラフト参加者内でも能力が高く評価されていたアイビー。コミッショナーのアダム・シルバー氏に名前を呼ばれた際には、母のニール・アイビーと涙を流しながら抱擁を交わす場面も見られた。

 ドラフト後の記者会見に出席したアイビーは、「夢を叶えることができた」と心境を語った。

「幼い頃、偉大な選手たちが指名されるのを、座って見ていたのを覚えています。だから、コミッショナーと握手してステージに立つためにも、立ち止まるわけにはいきませんでした。夢や希望を抱いているすべての子どもたちのためにも。懸命に取り組んでいれば、きっと成し遂げられるはずです」

 ニールはノートルダム大学バスケットボール部所属時、後に息子が通うパデュー大を破って初のNCAA王者に輝き、その後はWNBAのインディアナ・フィーバーなどでプレー。指導者として活動の場を再びカレッジに戻し、現在は母校ノートルダム大のヘッドコーチを務めている。アイビーは、自身の選手としての在り方について母の影響を多大に受けていると話した。

「一番大事なのは、人生で何かを成し遂げたいと望むならば、そのためにハードに努力することだと思います。彼女は夜遅くまで試合の動画を見て、自分自身をより良くしようと一生懸命に働いていました。私は彼女からその姿勢を学び、今日に至っているのです」

 ピストンズは2021年のドラフトでガードのケイド・カニングハムを1位指名しており、再建に向け素材はそろいつつある。今シーズンは23勝59敗でイースタン・カンファレンス14位に沈んだが、アイビーはチームを浮上させるピースとなれるだろうか。
 

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