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NBAは、新型コロナウイルスの影響を乗り越えて、2021-22シーズンを“大成功”で終えたと言っても過言ではない。
コミッショナーのアダム・シルバーは、リーグの理事会会議における年次報告において、NBA創設以降初となる年度収益100億ドル(約1兆3800億円)超えを達成したと発表。バスケットボール関連の収益は89億ドル(約1兆2200億円)に到達し、こちらも新記録更新という華々しい会計報告となった。
「スポーツ産業は、ウイルスの中で生き残れるのか」、「リモート観戦が普及した今、人々は再びスタジアムに足を運ぶことを選ぶのか」。このような議論はつい先日まで行われていたものだ。シルバーは、この事実とリーグが未だパンデミックの対処を余儀なくされていることを考慮すると、本年度の会計報告は「リーグがいかに強固な組織であるかを証明している」と大きな自信を示している。
「数字にはとても驚きました。なぜなら、当初の予測を上回っていたからです。予測とは、我々が考えているビジネスの方向性を指し示すものにほかなりません」
また、シルバーは今回の年次報告で他にもいくつかのハイライトを残している。そのひとつが、NBAの“年齢制限”の引き下げに関連する言及だ。
NBAは2005年7月以降、リーグでプレーできる選手の最低年齢を19歳に定めている。コービー・ブライアントやレブロン・ジェームズのように、高校から直接NBA入りする選手が現れなくなったのはこの取り決めによるものだ。
シルバーは過去に年齢制限を20歳に引き上げることに賛成したことを認めている。しかし、『ESPN』によると同氏は社会的変化やNCAA委員会の勧告など時代の遍歴と共に考えを改めたという。
「我々は変更のチャンスを有している。19歳から18歳に引き下げるべきか否かよりも、もっと大きなスコープに基づいて話し合いが進められているという認識です。私は今後2〜3年の団体交渉のサイクルで、この変更が実現することを楽しみにしています」
「バスケットボールは、才能のある若い選手が早期段階から注目を浴びる競技です。すなわち、若い選手からインパクトを与えていくことは、我々全員の利益になる可能性があります。バスケットボールの技術だけではなく、精神的な健康、食生活、人格形成の支援など、スポーツにまつわる重要な価値観にもより一層焦点が当てられていますからね」
なお、シルバー曰く年齢制限の引き下げは「まだ初期段階」とのこと。NBAは今後も姿形を変えて、ますます魅力的なエンターテイメントへと成長していくことだろう。
文=Meiji
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