2022.07.22

アジア杯ベスト8で敗退も、トム・ホーバスHCはチームの成長を評価「間違いなくレベルアップした」

トム・ホーバスHCがオーストラリア戦の翌日会見に応じた[写真]=Getty Images
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 男子日本代表は21日、「FIBAアジアカップ2022」準々決勝でオーストラリア代表と対戦し、85-99で敗れた。

 この試合では第1クォーターだけで33点を奪われる苦しい立ち上がりとなり、その後も相手優位の展開で進んでいく。それでも、第4クォーター中盤に富永啓生(ネブラスカ大学)や井上宗一郎サンロッカーズ渋谷)が3ポイントシュートを立て続けに沈め、一時9点差まで詰め寄ることに成功。だが、それ以上の反撃は叶わずベスト8敗退という結果に終わった。

 試合から一夜明けた22日、チームを指揮するトム・ホーバスヘッドコーチが記者会見に応じ、「出だしで相手にリードされて大変かなと思ったけど、ベンチメンバーのプレーと雰囲気で試合のリズムが変わった。すごい良かった」とセカンドユニットの働きを称賛。そして、「相手のビッグマンに64点24リバウンドもやられてしまったので、そこはもうちょっと頑張らないと勝てない。オーストラリアのビッグマンがすごい高いレベルだった」と敗因を分析した。

 オーストラリア戦では渡邊雄太が足首負傷のため欠場。チームの大黒柱が大一番で欠場を余儀なくされたが、富永がチーム最多となる33得点、河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)が6アシストと若手が好パフォーマンスを披露した。

 ホーバスHCは「河村と富永のコンビは面白い。あの二人のリズムや速いペースで相手にすごいプレッシャーを与えた」と若手コンビを高く評価。チームとしても「プライドやエネルギーをもっていいバスケットをした。昨日の試合は悔しかったけど、うちのチームの未来は見えた。目標は達成できなかったけど、チームは間違いなくレベルアップした」と褒め称えた。

 男子日本代表は8月13、14日にイラン代表との国際強化試合を行い、8月22日から30日にかけて行われる「FIBAワールドカップ2023 アジア地区予選」Window4に臨むこととなる。ホーバスHCは「このメンバーは次のWindowでも呼びたい」と明言。「このエナジーが続かなければもったいない」と継続の重要性を説いた。

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