2022.09.03
NBAのオフシーズン名物であるマーケットはオープン当初の目まぐるしい移籍から一転、現在は各球団が主力との契約延長や基盤強化の補強を終えて、一時休憩を迎えている。
しかし、市場では即戦力となりうる脂の乗った選手やロスターに安定感と経験をもたらす名の知れたベテランが、次なる所属球団を待っている。
そこで、以下では来シーズンの所属球団が決まっていないFA選手の中から、30歳以下の実力派を厳選してピックアップする。
同選手はルーキーイヤーに平均16.7得点3.0アシストをマークし、オールルーキーセカンドチームへ選出された。そして、3年目には24.3得点4.4アシストと明らかな成長を証明し、自他ともに認めるクリーブランドの若きスターとして、その将来が期待されていた。
昨シーズンこそ怪我で11試合の出場にとどまったものの、スクリーンを巧みに駆使した創造力は相手の脅威となること間違いなし。伸びしろを考えれば、移籍市場での立ち回りで後手を踏んだ球団は手から喉が出るほど獲得したい選手の1人だろう。
ビッグマンに対するディフェンスには限界があるのかもしれない。だが、粘り強いオフェンスをセールスポイントとするハレルは、控えのスコアラーとしてリーグトップクラスの性能を有している。
『Bleacher Report』によると、ハレルはキャリア通算で75ポゼッションあたり平均21.6得点を記録しているという。これは歴代86位の成績であり、その86人のフィールドゴール成功率を比較すると、同選手の62.0パーセントは全体1位。2位のシャキール・オニールに4点近くの差をつけている。
確実なパフォーマンスが期待できるハレルもまた、引く手数多のプレーヤーに違いない。
機敏なファーストステップとペイントへの侵入能力は、相手のディフェンス網にほころびを生み出す。また、75ポゼッション換算のキャリアスタッツでは16.8本のシュートから19.6得点をマークしており、得点源としても計算できる。
そして、パスファーストではないガードにせよ、インサイドからのキックアウトやドロップオフアシストを織り交ぜたオフェンスで、1試合あたり5本前後のアシストが見込めるのも心強い。
『Bleacher Report』が算出したデータでは、同選手は2017-18シーズン以降の数値で、75ポゼッションあたり18.1得点、6.3リバウンドを記録。キャリア平均34.2パーセントの3ポイントシュート成功率も及第点で、得点力のあるウイングプレーヤーとして、一定の活躍が見込めるのではないだろうか。
また、ポジションレスのバスケットボールにも適応しており、昨シーズン成功を収めたボストン・セルティックスのようなスイッチを多用するディフェンスを好む球団は、ラム獲得のプランは一考の価値があるはずだ。
文=Meiji
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