2022.10.13
9月27日(現地時間26日)、ブルックリン・ネッツがメディアデイを開催。渡邊雄太が記者会見に出席し、今シーズンの抱負や自身の役割などについて語った。
渡邊は2018-19シーズンにメンフィス・グリズリーズでNBAデビューを飾り、2020-21シーズンから2シーズンにわたってトロント・ラプターズでプレー。昨シーズンは序盤にローテーション入りを果たしていたが、年明けごろからプレータイムが減少するなど活躍の場を逃していた。シーズン終了後はフリーエージェントとなり、8月末にネッツとの選手契約締結が発表された。
ケビン・デュラントやカイリー・アービングなど、豊富な戦力を抱えるネッツの一員となった。しかし、本人はまだ油断できない状況が続くと見ているようだ。「僕の契約はすべて保証されていないので、チームに残るところから始めないといけないんですけど、そういうチャレンジも楽しんでいけたらなと思っています。自分のやることをしっかりやれば、いい結果は出るんじゃないかと思います」。
ネッツと契約を交わした経緯については、「ほかのチームからもいくつかのオファーをもらっていましたが、一番熱量を感じたというか、自分を必要としてくれたのがブルックリンだったので」と説明。エージェントとともに所属する球団を模索していたようだが、自身の能力を強く求めたネッツのユニフォームに袖を通すことを決断したという。
2020-21シーズンには、3ポイントシュート成功率で40.0パーセントと優秀な数字を記録。昨シーズンは体を張ったブロックが幾度どなくメディアで取り上げられるなど、3ポイントシュートとディフェンスが求められる“3&D”として、ラプターズの勝利に貢献した。
ネッツで目指すプレーについては、「(チームには)得点できたり、いろんなことをできる選手がいるので、いかに自分の役割を徹底できるかが大事になってくると思います。また、昨シーズンは3ポイントシュートの確率(34.2パーセント)が下がってしまったので、最低40パーセントの確率で決めていければ」とコメント。チームにディフェンスでエナジーをもたらすこと、シュートを沈めることが役目であると考えているようだ。
また、2023年8月に開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」にも触れ、今シーズンの過ごし方を話した。「この厳しい生活が、必ず自分にとってプラスになると信じているので。正直、今はまだワールドカップのことは考えられていないんですけど、毎日充実した生活を送ることが来年の世界大会につながると思います」。
今後のトレーニングキャンプでは、さらに競争相手が増えてくると予測される。実力を遺憾なく発揮し、ぜひとも開幕戦ロスターを勝ち取ってもらいたい。
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