2022.11.12
NBAの2022-23シーズンは開幕から6日目を終え、ここまで全30チームが2、3試合を終えた。
現時点で負けなしのチームはイースタン・カンファレンスのボストン・セルティックス(3勝0敗)とミルウォーキー・バックス(2勝0敗)、ウェスタン・カンファレンスではポートランド・トレイルブレイザーズとユタ・ジャズ(いずれも3勝0敗)となっている。
ロサンゼルス・クリッパーズは、10月24日(現地時間23日、日付は以下同)のフェニックス・サンズ戦を95-112で落として今シーズン初黒星を喫して2勝1敗。だが2連戦の初日となった23日のサクラメント・キングス戦ではカワイ・レナードとジョン・ウォールを休養させたなか、111-109で勝利を手にした。
この試合で勝利の殊勲者となったのが、ゲームハイの40得点に6リバウンド6アシスト2スティールをたたき出したポール・ジョージ。大黒柱レナード欠場により、ファーストオプションとなって見事なパフォーマンスを見せつけた。
「俺が(レナードに次ぐ)2番手なら、それはそれで構わない。けど俺は自分にどんな能力が備わっているかは分かっている。俺は自分がファーストオプション、あるいはポゼッションでファーストオプションになることができるのは知っているよ。自分の能力にはすごく自信がある」
キングス戦にそう語ったジョージは、今シーズン開幕前に「レナードが1番手で、俺が2番手」と公言していた。だがレナードは2シーズンぶりの出場で、レナード欠場あるいはベンチへ下がっている時は、やはりこの男がクリッパーズのけん引役となる。
流麗な動きから繰り出すジャンパー、クイックリリースで放つ3ポイントシュートに積極果敢なドライブとフィニッシュで点を積み重ねたジョージ。キングス戦で見せた活躍は、ジョージ健在を強烈にアピールしたと言えるだろう。
もっとも、サンズ戦後にレナードが「いくつか改善の余地がある。何度か流れに乗っていなかったし、僕にとってはオフェンスもすごく停滞していた。それにチームとしてディフェンス面とリバウンド面も良くなっていかないといけない」と話していたように、これから試合を重ねて、チームとして成長していくことが求められる。
ただ、これから先も2連戦は組まれており、レナードとジョージが常にコートへ立っているわけではない。そのため、ジョージにはキングス戦で見せたような活躍を求められるケースが今後も出てくるだろう。
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