2022.10.05

約1年4か月ぶりの戦列復帰となったクリッパーズのレナード「最高の経験になった」

メディアデイで会見に応じた時のレナード[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 10月4日(現地時間3日、日付は以下同)。プレシーズン2試合目を迎えたロサンゼルス・クリッパーズは、クライメイト・プレッジ・アリーナでポートランド・トレイルブレイザーズと対戦して102-97で勝利を収めた。

 この試合で、クリッパーズは大黒柱カワイ・レナードが念願のコート復帰を果たした。レジー・ジャクソンポール・ジョージ、二コラ・バトゥーム、イビツァ・ズバッツと共に先発出場したレナードは、試合序盤にトップ右からユスフ・ヌルキッチ越しにプルアップで3ポイントを放つと、ボールは綺麗にリングへと吸い込まれた。

 その後もドライブから右コーナーへキックアウトして3ポイント、ドライブからリング下をすり抜けて味方のダンクを演出。さらには右ミドルポストからディフェンスを引き連れながら鮮やかなフェイダウェイジャンパー、左エルボーからカットしてチームメートのパスに合わせてレイアップを決めるなど、約16分の出場で11得点4リバウンド2アシスト2スティールを残して勝利に貢献。

 2021年のプレーオフで右ひざの前十字靭帯を部分断裂したことで手術を受けたレナードは昨季を全休。約1年4か月ぶりにコートでプレーしたレナードは「いい感じさ」と切り出し、“復帰戦”をこのように振り返っていた。

「この14、16か月間でやってきたことを、ハードワークを出すことができた。NBAチームを相手にできたから良かったよ」

「チームの皆と一緒にコートへ出て話すことができなくて寂しかったんだ。今日は僕にとって最高の経験になった」

 クリッパーズはプレシーズンゲームを2試合残しており、21日にロサンゼルス・レイカーズとのレギュラーシーズン開幕戦に臨む。レナードにとっては2シーズンぶりのシーズンで、ひざの大ケガから復帰するというチャレンジでもあるのだが、今のところは順調のようだ。

「身体もいい感じさ。もちろん、35分や38分プレーするわけじゃない。だから序盤はちょっと不安定なものになるだろうね。でもこれも旅路のうちで、プロセスでもある。今の僕はその位置にいるということ」。

 レナードのコンディショニングについては、チーム側も慎重に受け止めており、起用法についても様子を見ながらプレータイムを増やすなど対応していくことだろう。

 ただ、今季開幕に向けてレナードが元気な姿をコート上で見せたことは、クリッパーズにとって大歓迎なのは間違いない。その一方で、相手チームからするとこの男の完全復活は脅威でしかない。

 これから先、レナードがどこまで調子を上げてプレーしていくことになるか。楽しみに待ちたいところだ。

カワイ・レナードの関連記事