2022.10.05
現地時間8月16日。『第9回 Cedric The Entertainer Celebrity Golf Classic』で、現地メディア『Fan Nation』が“ドクターJ”ことジュリアス・アービング(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)とのインタビューを断行した。
ABAとNBAで計16シーズンをプレーしてきたアービングは、16度のオールスターに7度のオールNBAチーム、5度のオールABAチーム選出を誇るスーパースターで、ABA時代に2度、NBAでは1983年にシクサーズでチャンピオンに輝いた。
優雅な空中遊泳から美しいダンクやフィンガーロールを繰り出してきた男は、ABAとNBAの合算でキャリア平均24.2得点8.5リバウンド4.2アシスト2.0スティール1.7ブロックを記録。93年にバスケットボール殿堂入りし、昨秋にはNBAの75周年記念チームにも選出。
72歳のレジェンドはそのインタビューで、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードが「大好きな選手だ」と話していた。
「彼のどんなところが好きかって、それはもう、互いに称え合っているようなものなんだ。彼には本当に感心している。彼とはディナーやランチを共にしたこともないがね。私たちはオールスター期間中のトップ75(75周年記念チームの式典)で繋がったんだ。そこには常に心からの気持ちがあってね。というのも、私は彼のプレーを観るのが大好きで、お気に入りの選手だからなんだ」。
昨秋に75周年記念チームへ選ばれたのは計76人。そのうち現役から11選手が選ばれており、レナードもその1人だった。昨年7月中旬に右ひざの前十字靭帯部分断裂の修復手術を受けたため、レナードは昨季全休となったのだが、今年のオールスターではマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やアレン・アイバーソン(元シクサーズほか)らと談笑しながら満面の笑みを見せており、そんな中でレジェンドのアービングとも会い、意気投合したのだろう。
プレーする時代も異なる両者だが、ナチュラルポジションがスモールフォワードで、勝利のために黙々とプレーする姿勢に、どこか惹かれるものがあったのかもしれない。
一昨季までの10シーズンで、レナードはオールスターとオールNBAチームにそれぞれ5度、オールディフェンシブチームに7度選ばれており、最優秀守備選手賞を2度も獲得してきた実績を持つ。
また、14年にはサンアントニオ・スパーズ、19年にはトロント・ラプターズでNBAチャンピオンとなっていずれもファイナルMVPを獲得しており、現役有数の実力者であることは間違いない。
クリッパーズにはポール・ジョージやレジー・ジャクソン、ノーマン・パウエル、ロバート・コビントン、ニコラ・バトゥームといった有能な選手たちがおり、今夏には元オールスターガードのジョン・ウォールも加わり、豪華戦力を有している。ここにケガから完全復活を遂げたレナードが加われば、クリッパーズは一躍ウェスタン・カンファレンス上位チーム、優勝候補に躍り出ると言っていいだろう。
はたして、レナードはクリッパーズを球団史上初のNBAファイナル進出、そしてNBAチャンピオンへと導くことができるのか。自身3度目の王座獲得を目指し、今季に臨むレナードから目が離せない。
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