2023.01.23
昨季フェニックス・サンズはフランチャイズ新記録となる64勝18敗をマークし、リーグベストの戦績でレギュラーシーズンを終えた。
プレーオフではダラス・マーベリックスとのカンファレンス・セミファイナルで3勝2敗からまさかの2連敗で姿を消したものの、今季も昨季と同等の戦力を有しており、球団史上初のNBAチャンピオンを狙える布陣と言っていい。
特にバックコートにクリス・ポールとデビン・ブッカー、フロントコートにミケル・ブリッジズとジェイ・クラウダー、ディアンドレ・エイトンが並ぶ不動のスターターは依然として強力。制限付きフリーエージェント(FA)だったエイトンが残留したことで、今季もこの先発陣で臨めることは長丁場のシーズンを戦ううえで心強い。
そんななか、8月13日(現地時間12日)に『Complex』へポールのインタビューが掲載された。その中で、ポールは昨年NBAの75周年記念チームに選ばれ、今年のオールスター期間中に偉大なレジェンドたちと一堂に会したことをこのように振り返っていた。
「僕はこれまで、目立たないように自分の仕事をやり続けてきた。そんな僕がNBAの75周年記念チームに選ばれて、すごい写真撮影ができた。あの日のことはこれからも決して忘れないよ」。
昨秋に発表された75周年記念チームには、計76人が名を連ねた。現役ではレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)らを含む11人しか選ばれていない。
とはいえ、今年5月に37歳を迎えたポールは昨季までのキャリア17シーズンでオールスターに12度、オールNBAチームに11度、オールディフェンシブチームには現役最多となる9度も選ばれた名司令塔。アシスト王に5度、スティール王に6度も輝いた“ポイント・ゴッド”は、レギュラーシーズン通算1万977アシストでNBA歴代3位、キャリア平均9.50アシストで同4位という見事な実績を残しており、引退後のバスケットボール殿堂入りも確実視されるレジェンド。
そんなポールでも、歴代屈指のポイントガードたちと顔を合わせたことは印象的だったという。
「僕はあの場で、これまで会ったことがなかった選手たちとも顔を合わせたんだ。同じ場所にいられたことは、なんだかすごくクレイジーな感覚だった。ジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)、アイザイア トーマス(元デトロイト・ピストンズ)、マジック・ジョンソン(元レイカーズ)といった、自分が子どもの頃に何度も観てきた選手たちと一緒に写真を撮ったんだ。あれはこれから先もずっと残るだろう。本当に感謝しているんだ」。
37歳の大ベテランにとって、現役としてプレーできる時間、特にこれまでのように一線級で活躍できる時間は着実に短くなっている。
それでも、司令塔兼リーダーとして申し分ない経験を誇るポールには、今後もチームを束ねてもらい、是非ともNBAでチャンピオンシップを勝ち取ってほしいものだ。
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