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フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、10月25日(現地時間24日、日付は以下同)にホームのウェルズファーゴ・センターで行われたインディアナ・ペイサーズ戦を120-106で制し、今シーズン初勝利(1勝3敗)を手にした。
ジョエル・エンビード、ジェームズ・ハーデンというスーパースターに加え、トバイアス・ハリス、タイリース・マクシーといったスコアラーを擁しながら、開幕3連敗を喫していたシクサーズだったが、この試合ではハーデンが29得点9リバウンド11アシスト、エンビードが26得点5リバウンド3ブロックと両輪が活躍。
さらにハリスが18得点8リバウンド、ジョージ・ニアンが13得点、ディアンソニー・メルトンが11得点5リバウンドを残した。そして3試合を終えて成功率31.5パーセントだった3ポイントシュート成功率も、この日は44.2パーセント(19/43)と高確率で決まったことも勝因の一つと言えるだろう。
「俺たちは0勝82敗かのようだった」と試合後に明かしたハーデンは、初勝利を飾ったとはいえ、「俺たちはもっとよくなり続けないといけない。良い習慣というものを構築し続けていくことが必要だ」と気を引き締めていた。
0勝3敗だったとはいえ、シクサーズは21日のミルウォーキー・バックス戦で最終的には88-90で惜敗したものの、第4クォーターに13点ビハインドの場面でスモールラインナップを起用して接戦まで持ち込んでいたことは見逃せない。
その布陣というのは、ポストで支配的な活躍を見せるエンビードを外し、ハーデン、メルトン、ダヌエル・ハウスJr.、ハリスにタッカーを加えた5人。ハウスJr.とメルトン、タッカーは新加入ながら、ハーデンはヒューストン・ロケッツ時代にハウスJr.、タッカーとプレー経験があり、当時もスモールボールを展開する時間帯があった。
タッカーは25日にチームの練習施設でこのスモールラインナップについてこのように話していた。
「いい変化だ。あのラインナップだと誰もポストアップしないから、フロアがオープンになって、ボールムーブも少し良くなる。それにいつもよりもう少しアタックする機会を手にするからね」
とはいえ、シーズンはまだ始まったばかり。エンビードとマクシーは、シクサーズにとって重要な戦力であり、彼らが欠場あるいはファウルトラブル、不調にでもならない限り、スモールラインナップを起用する時間帯はそう多くはないだろう。
ただ、約半年間にも及ぶレギュラーシーズン、そしてチャンピオンシップ獲得をかけたプレーオフという長丁場であることを考慮すると、シクサーズがゲームの流れを変えるべく再びこの布陣を送り込む可能性は十分ありそうだ。
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