2022.08.05
7月18日(現地時間17日)。昨季終了後、今季契約(プレーヤーオプション)を破棄して制限なしフリーエージェント(FA)となり、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとの2年契約に合意したと報じられたジェームズ・ハーデンのインタビューが『Yahoo! Sports』へ掲載された。
今夏ハーデンは約4700万ドル(約64億3900万円)という超巨額年俸を受け取る権利を自ら破棄し、年平均1500万ドル(約20億5500万円)も減額した2年契約(2年目はプレーヤーオプション)でシクサーズへ復帰。
このインタビューで、ハーデンはヒューストン・ロケッツ時代のゼネラルマネージャー(GM)で、現在シクサーズのバスケットボール運営部代表を務めるダリル・モーリーと交わした会話をこう明かしていた。
「ダリルとはどうしたらチームがもっと良くなるのか、特定の選手たちの市場価値について話したんだ。そこで俺はダリルへ『ロースターを強化するために必要な選手を獲得し、残ったお金を俺にくれれば、それで構わない』と言った」。
シクサーズは今夏、シェイク・ミルトンのチームオプションを行使して残留させ、トレードでメンフィス・グリズリーズからディアンソニー・メルトン、FA戦線でPJ・タッカーとダヌエル・ハウスJr.、トレベリン・クイーンの獲得に成功。
ハーデンにとって、タッカーとハウスJr.はロケッツ時代にチームメートとして共に戦った戦友で、メルトンは昨季グリズリーズでローテーション入りしていた選手であり、シクサーズは確実に戦力増強となった。
「俺はそれだけ勝ちたいってことなのさ。俺はチャンピオンシップ争いがしたい。俺にとって、ここまでくるとそれがすべてなんだ。優勝できるんなら、もっと少ない金額でも受け入れていただろう」とハーデンは王座獲得への思いを口にしていた。
ハーデンは昨季途中にシクサーズへ加入後、レギュラーシーズン21試合で平均37.7分に出場して21.0得点7.1リバウンド10.5アシストを記録。プレーオフでは12試合で平均39.9分とプレータイムこそ伸ばすも、18.6得点5.7リバウンド8.6アシストとダウン。
だがハーデンは「俺は本当に、他人が言うことを耳に入れたりしないんだ。昨シーズンの俺は良くはなかったが、それでも平均でトリプルダブルに近い数字を残していた。人は俺が30、40得点しているのを見ることに慣れていたから、(昨シーズンは)落ちたとみなしたのさ」と口にし、「今はフィジカルとメンタルの両面でいい状態にあるから、次のシーズンが楽しみだ」と前を向いていた。
シクサーズにはジョエル・エンビードとハーデンというリーグ有数の実力者がいるほか、昨季台頭した若手のタイリース・マクシー、ベテランフォワードのトバイアス・ハリス、リーグ有数のディフェンダーとして知られるマティース・サイブルといった選手たちもおり、今夏の補強でさらなる戦力上積みを果たしたことから、どんなチームになるのかは興味深い。
今季はハーデンがトレーニングキャンプからチームへ合流できるだけに、新加入選手たちとの連係を高めつつ、万全の状態でレギュラーシーズン開幕を迎えたいところだ。
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