2022.06.01

ジョエル・エンビードが今プレーオフで靭帯を裂傷していた右手親指の修復手術を断行

プレーオフ期間中に負傷した箇所を手術したエンビード[写真]=Getty Images
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 6月1日(現地時間5月31日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ジョエル・エンビードが靭帯を裂傷していた右手親指の修復手術、さらに痛めていた左手の人差し指の処置も済ませたことを発表した。

 カメルーン出身のエンビードは、今季平均30.6得点でスコアリングリーダーとなり、外国籍出身選手としてNBA史上初の得点王に輝いたほか、11.7リバウンド4.2アシスト1.1スティール1.5ブロックをマーク。

 MVP投票では2シーズン連続でニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)に次いで2位に入り、オールNBAセカンドチームに名を連ねた。

 シクサーズはイースタン・カンファレンス4位の51勝31敗でレギュラーシーズンを終え、意気揚々とプレーオフへ進んでトロント・ラプターズとのファーストラウンドを4勝2敗で突破。

 だがエンビードはシリーズ第3戦で右手親指を負傷。その後も欠場せずにプレーを続けたのだが、シリーズに決着をつけた第6戦終盤にパスカル・シアカムと接触したことで右眼窩骨折と軽度の脳震盪と診断され、脳震盪プロトコルのためマイアミ・ヒートとのカンファレンス・セミファイナル最初の2試合を欠場。

 第3戦からフェイスマスクを着用して復帰した大黒柱は、4試合で平均19.8得点9.8リバウンド1.8アシストを残すもチームは2勝4敗となってプレーオフ敗退。2シーズン連続でカンファレンス・セミファイナルを突破できず。

 シリーズ敗戦が決まった試合後、エンビードは「後悔はしていない。だってこれが俺の人生なのだから」と口にするも、プレーオフという大舞台でケガをしてしまったことについてこうも話していた。

「起きてしまったら、それと向き合っていくしかない。最悪さ。別に言い訳を探しているわけじゃない。だが(ケガをしてしまったという)要素があるということ。皆が、俺は100パーセントの状態だったと信じているとは思わない。だから最悪なんだ。このステージに立って(本来の)自分自身でいられなかったし、自分がやりたいことができなかった。自分の身体がそうさせてくれなかったんだ。もう最悪さ。でも俺は後悔していない」。

 今後エンビードは健康体を取り戻すべく回復に努め、今年9月下旬に予定されているトレーニングキャンプへ向けて準備を進めていくこととなる。

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