2022.04.25

右手親指の靭帯裂傷となったエンビード「今はプレーオフ。俺を止めることなど何もない」

第3戦の前半で右手親指を痛めたエンビード[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 4月25日(現地時間24日、日付は以下同)。右手親指を捻挫していたフィラデルフィア・セブンティシクサーズジョエル・エンビードが、MRI検査の結果、靭帯を裂傷していることが明らかとなった。

 エンビードは今季リーグトップの平均30.6得点に11.7リバウンド4.2アシスト1.1スティール1.5ブロックを残し、自己最高のシーズンを送った28歳のオールスタービッグマン。

 トロント・ラプターズとのプレーオフ ファーストラウンドでも4戦を終えて両チームトップの平均26.0得点11.8リバウンドに2.3アシストを記録。21日に行なわれた第3戦では延長終盤に決勝弾となる3ポイントを沈めるなど猛威を振るっていた。

 ところが、エンビードは第3戦の前半に同箇所を痛めており、第4戦では21得点8リバウンド3アシストに終わっていた。エンビードはシクサーズが今シーズンを終えた後に靭帯修復の手術を受けることになると『ESPN』は報じているのだが、現状でもケガの影響が出ていることは気がかりだ。

「痛みがもっと増している。リバウンドを奪う時やフリースローの時、それにパスする時も(痛みが)あるんだ。なんて説明したらいいのか分からない。だがもっと重要なのは、俺たちが(第4戦で)負けてしまったこと、シリーズを締めくくれなかったことにある。俺たちはもっといい仕事をしなきゃいけない」。

 オールスターブレイク後、レギュラーシーズンでは毎試合21得点以上を残してきたエンビードにとって、8リバウンドに終わったのは3月19日のダラス・マーベリックス戦以来で、実に1か月以上に渡って毎試合10リバウンド以上を奪ってきたことからも、右手親指を痛めた影響が表れている。

 とはいえ、エンビードはホームで行なわれる26日の第5戦にも出場予定。「今はプレーオフなんだ。俺を止めることなど何もない。このままプレーして、ベストを出し尽くしていくだけ」と大黒柱は語る。

 シクサーズとしてはシリーズに決着をつけ、カンファレンス・セミファイナルが始まるまでの期間でエンビードへ休養を与えたいところ。だがシリーズ初勝利を手にしたラプターズが勢いを増していることから、ベストなプレーを見せなければ白星をつかむことは難しいと言わざるをえない。

ジョエル・エンビードの関連記事

BASKETBALLKING VIDEO