2023.02.17
1月26日(現地時間25日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはホームでメンフィス・グリズリーズと対戦した。序盤から接戦が繰り広げられ、試合時間残り2.4秒でジョーダン・プールが決勝点となるレイアップを成功。最終スコア122-120でウォリアーズが勝利を飾ったが、第4クォーターの終盤でエースのステフィン・カリーが退場処分を宣告されるアクシデントに見舞われていた。
問題が発生したのは最終クォーター残り約1分半のこと。2点を先行していたウォリアーズはオフェンスリバウンドから再度攻撃権を得たが、プールがすぐさま3ポイントシュートを放ち、得点には至らず相手ボールに。プールのシュートセレクションに腹を立てたのか、カリーはマウスピースをコート外に投げてしまい、審判が退場を宣告。本人は判定に抗議したものの、そのままゲームから去ることとなった。
試合後の会見に出席したカリーは、「ゲームのなかで重要な時間帯だった」と振り返り、一連の行動について「チームをタフな状況に追い込んでしまった」と反省の言葉を述べた。『ESPN』が伝えている。
マウスピースが誰にも当たらなかったため、退場の処分は重すぎるとカリーは主張していた模様。しかし、クルーチーフのショーン・ライト氏は「彼がマウスピースを力任せにスタンド席へ投げたことは、ルールどおり自動退場に値する」と理由について語っていた。
今回の件を含めると、キャリア通算で3度退場処分を受けているカリー。1回目は2016年のNBAファイナルでマウスピースをコートサイドに投げつけたこと、2回目は2017年10月に審判に向かってマウスピースを投げつけたことと、これまですべての退場にマウスピースが関連していることになる。
この試合、カリーは34得点2リバウンド3アシストをマーク。3ポイントシュートは8本中4本、フリースローは11本中10本を決めるなど、高確率なオフェンスでチームをけん引していただけに、勝負の瀬戸際でエースを失ったウォリアーズは頭を抱えたことだろう。
「この勝利がどうしても必要だった」と、大激戦での白星にカリーは安堵の表情を浮かべた。第3クォーターからはリードされる時間が続いたが、試合終盤にかけて徐々に点差を詰め、見事に逆転勝利を飾っている。「相手がメンフィスだから、というわけではないんだ。僕たちがどうやってプレーしたのか。逆転勝利で試合を終えて、チームには喜びがあふれていたね」。
グリズリーズ戦でキャリア通算2万1000点(レギュラーシーズン)を達成したカリー。最後は退場処分を受けるなど後味の悪い試合にはなってしまったが、引き続きウォリアーズを勝利に導いてもらいたい。
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