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3月12日(現地時間11日、日付は以下同)にホームのチェイス・センターで行われたミルウォーキー・バックス戦。ゴールデンステイト・ウォリアーズは、第3クォーター残り8分22秒の時点で、66-53と13点のリードを手にしていた。
ところが、バックスはそこから点差を徐々に縮めていき、3点ビハインドでこのクォーターを終えると、第4クォーター序盤に逆転。その後リードを広げていき、残り2分5秒にジョー・イングルズの3ポイントシュートが決まり、8点のリード(108-100)を奪った。
そこで立ち上がったのがステフィン・カリー。2本の長距離砲を含む8連続得点で同点に持ち込むと、ドリュー・ホリデーに3ポイントシュートを決められた後も残り19.0秒に3ポイントシュートを放り込んでみせた。
「遂行力と焦点を持ち込むというチャレンジなんだ。たとえ自分たちの思いどおりにならなくても、第4クォーターで相手が8点のリードを手にした時でも、ゆっくりでもいいから近づいて負かす。自分たちにはそれができるんだという信念がある」
そう語ったカリーは、ディフェンス面でも奮戦。同点で迎えた第4クォーター最後のプレーでホリデーのレイアップを阻止すると、延長では1人で9得点を荒稼ぎし、ウォリアーズを125-116の勝利へと導いた。

ゲームハイの36得点を奪ったカリー[写真]=Getty Images
6日のロサンゼルス・レイカーズ戦で左足のケガから復帰後、カリーは27得点、40得点、29得点とハイスコアを連発していたものの、ウォリアーズはアウェーで3連敗を喫していたため、このバックス戦が復帰後としては初勝利となった。
第4クォーターと延長だけで22得点と爆発したカリーは、バックス戦でゲームハイの36得点に6リバウンド4アシスト2スティール1ブロックと殊勲の活躍。
さらにクレイ・トンプソンが22得点、ドンテ・ディビンチェンゾが20得点10リバウンド2スティール、ジャマイケル・グリーンが18得点6リバウンド、ジョーダン・プールが13得点4アシスト、ケボン・ルーニーが15リバウンド4アシスト5スティール、ドレイモンド・グリーンが13リバウンド9アシストで勝利に貢献した。
キャリア14年目のカリーが、レギュラーシーズンの第4クォーターまたは延長残り10秒を切った時点でブロックショットを決めたのはこの試合が初。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は「ステフはもう信じられなかったね。ドリュー・ホリデーという素晴らしいディフェンダーの1人を相手にやってのけたんだ。あの2人の対決は見ていて最高だった。ステフは勇敢なんだ。スロースタートであろうと、あまりショットが決まってなかろうと関係ない。彼はいつでも爆発できるのさ」と、フランチャイズプレーヤーの働きを絶賛していた。
連敗を3で止めたウォリアーズは、ウェスタン・カンファレンス6位の35勝33敗。次戦は14日のフェニックス・サンズとのホームゲームとなる。