2023.04.17

八村塁の活躍に、グリズリーズのベインは「次もまた同じことができるのか見てみよう」

レイカーズの八村(左)とグリズリーズのベイン(右)[写真]=Getty Images
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 4月17日(現地時間16日、日付は以下同)に幕を開けたメンフィス・グリズリーズロサンゼルス・レイカーズによる「NBAプレーオフ2023」のファーストラウンドは、敵地フェデックス・フォーラムでレイカーズが128-112で勝利し、シリーズ戦績を1勝0敗とした。

 この試合、レイカーズではベンチスタートの八村塁が5本の3ポイントシュートを決め切るなどチームトップの29得点に6リバウンド1アシストと大暴れ。さらにオースティン・リーブスが23得点4アシストをマーク。

「サポーティングキャストが今夜の俺たちを勝たせてくれた」とレブロン・ジェームズは語ったものの、レイカーズではアンソニー・デイビスが22得点12リバウンド3スティール7ブロック、レブロンも21得点11リバウンド5アシスト2スティール3ブロック、さらにはディアンジェロ・ラッセルも19得点7アシストの活躍を見せた。

 レイカーズの4選手がプレーオフの1試合で20得点以上を記録したのは、1988年以来初。1987年に続いて2連覇を達成したこの年、カリーム・アブドゥル・ジャバー、アービン“マジック”ジョンソン、バイロン・スコット、ジェームズ・ウォージーの4選手が達成している。

 なかでも試合後に「僕は大舞台が本当に好きなんです。こういう場所こそ、自分が活躍できる気がします」と語った25歳の日本人フォワードは、自身2年ぶりとなったプレーオフの初戦で素晴らしい活躍を見せたと言っていい。

 もっとも、この試合に勝利したからといって、レイカーズがファーストラウンドを突破することが決まったわけではない。この試合で22得点5リバウンド6アシストを残したデズモンド・ベインは「ただの1試合だ。4試合のうちの1つなんだ。誰だって毎試合勝ちたいけど、ほとんどの場合、そうはならないんだ」、「もちろん僕らは勝利で始めたかった。でも彼らが勝った。僕らには水曜日(日本時間の木曜日)に新たな機会があるということ」と話していた。

 そして八村については「たぶん彼のキャリアのなかでベストゲームだろうね。でもこれは7ゲームシリーズ(4戦先勝)なんだ。水曜日もまた同じことができるのか見てみようじゃないか」と口にしていた。

 八村はこの試合で3ポイントシュートを決め切っただけでなく、オフェンシブ・リバウンドからティップイン、ファストブレイクから加点したことに加え、第4クォーター中盤には左ミッドポストからベイン相手にパワードリブルで押し込み、ターンアラウンドジャンパーを決めていた。

 20日に行われるシリーズ第2戦で、八村は効果的な働きを続けることができるのか。初戦とは打って変わってグリズリーズが対策を練ってくることが予想されるだけに、どんな攻防になるかも注目していきたい。

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