2023.04.20

ウィザーズがトミー・シェパードGMを解任…指揮官ウェス・アンセルドJr.は続投へ

続投と報じられたアンセルドJr.HC[写真]=Getty Images
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 4月20日(現地時間19日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズは、トミー・シェパードをバスケットボール運営部代表兼ゼネラルマネージャー(GM)の座から解任したことをテッド・レオンシス オーナーが発表した。

 シェパードは2018-19シーズン終盤、2019年4月にアーニー・グランフェルドの後任としてGM代行へ就任。その後正式にGMとなり、2019年のドラフトでは1巡目全体9位で八村塁(現ロサンゼルス・レイカーズ)、翌2020年のドラフト1巡目9位でデニ・アブディヤ、2021年のドラフト1巡目15位でコーリー・キスパート、2022年のドラフト1巡目全体10位でジョニー・デイビスを指名。

 そのほか、2020年12月にはジョン・ウォール(現無所属)を手放してラッセル・ウェストブルック(現ロサンゼルス・クリッパーズ)を獲得し、2021年夏にはウェストブルックをレイカーズへ放出して5チーム間の大型トレードでカイル・クーズマらを獲得するなど、複数のトレードを成立させてきた。

 ウィザーズはブラッドリー・ビールやウェストブルック、八村らを擁し、2020-21シーズンこそプレーイン・トーナメントの末に3シーズンぶりのプレーオフ進出を飾るも、ここ2シーズンはいずれも35勝47敗でイースタン・カンファレンス12位に低迷し、プレーオフへたどり着くことができなかった。

 オーナーのレオンシスは、声明文のなかで「過去2シーズン、プレーオフ進出に失敗したことが、我々の組織とファンの皆さんをとても失望させてしまいました。新たなリーダーシップの調査を、我々は早急に始めていきます。トミーがウィザーズという組織へ捧げてくれた献身には感謝しています」と話し、ウィザーズは新たな方向へ進むことに。

 『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、就任から2シーズン目を終えたウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)はレオンシス オーナーと良好な関係を構築しており、続投することになるという。

 今シーズンのウィザーズは、ビール、クリスタプス・ポルジンギス、クーズマが平均20.0得点以上を記録。この“ビッグ3”が初めてフルシーズンを戦ったのだが、彼らがそろったのは35試合のみで16勝19敗と負け越し。ビールの32試合を筆頭に、この3選手はいずれも17試合以上を欠場しており、ケガに悩まされた。

 ウィザーズは今夏ポルジンギスとクーズマが来シーズンの契約(プレーヤーオプション)を破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができ、チームと高額契約を結ぶことが予想されていることから、新たに就任するGMは大きな決断を下すことになりそうだ。