2023.05.05

「俺は4~6週間を欠場するはずだった…」第2戦で復帰したエンビードに指揮官も高評価

セルティックスとのシリーズ第2戦で復帰したエンビード(左)[写真]=Getty Images
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 ボストン・セルティックスとフィラデルフィア・セブンティシクサーズによる「NBAプレーオフ2023」のイースタン・カンファレンス・セミファイナルは、シリーズ2試合を終えて1勝1敗。

 シクサーズは5月2日(現地時間1日、日付は以下同)に行われた第1戦を敵地で制すも、4日の第2戦ではセルティックスに87-121の大敗を喫し、チーム全体でフィールドゴール成功率39.2パーセント(31/79)、3ポイントシュート成功率20.0パーセント(6/30)と不発に終わった。

 それでも、今シーズンのMVPに選出されたジョエル・エンビードが右ヒザの外側側副靭帯捻挫から3試合ぶりに復帰。26分37秒の出場でフィールドゴール成功率44.4パーセント(4/9)、フリースロー成功率87.5パーセント(7/8)で計15得点に3リバウンド5ブロックをマーク。

 翌5日。ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)がチームの練習施設でメディアの取材に対応。「彼は良い状態に見えた。彼が残した数字も素晴らしいものだった。我々はいいプレーができなかったが、彼が(試合中に)達したスピード、それに爆発力というのは、彼本来のものに非常に近いものだった」

 エンビードはレギュラーシーズンで平均33.1得点10.2リバウンド4.2アシスト1.7ブロックを残してきただけに、復帰初戦で残した数字はそれと同等のものではなかったにせよ、指揮官はこう話す。

「彼にとってもっとも重要で素晴らしかったことは、彼がこなせることを見せていたことにある。それこそ、我々が必要としていたことだったんだ」

「確かに、我々は試合に勝てなかった。だがそのこと(エンビードの状況)は我々にとって重要なんだ」

 地元メディア『PHILLY VOICE』によると、エンビードは「状況として、俺は4~6週間を欠場するはずだった…。だがそこから抜け出したんだ。負けてしまったことは残念だ。でも自分自身に戻るうえで一歩進めることになった」と話していたという。

 セルティックスとシクサーズによるシリーズは、会場をウェルズファーゴ・センターへ移して6日に第3戦が行われる。シクサーズがホームで再び勝利し、シリーズを優位に進めていくことができるかは注目だ。

「俺は大丈夫だと思っている。これまでいろんなことを抱えてプレーしてきた。俺たちには大きなチャンスがあるんだ。それを生かさなきゃいけない」(エンビード)

 シリーズ第3戦で、エンビードがどんなパフォーマンスを見せてくれるかは必見だ。

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