2023.05.12

元デューク大の指揮官マイク・シャシェフスキーがNBAのスペシャルアドバイザーへ就任

“コーチK”として知られる名将がNBAへ[写真]=Getty Images
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 5月11日(現地時間10日)。NBAは、バスケットボール運営部のスペシャルアドバイザーに、マイク・シャシェフスキー(Mike Krzyzewski)が就任したことを発表した。

 “コーチK”として知られる男は、1975-76から1979-80までの5シーズンを母校ウェストポイント大学、1980-81から2021-22までの42シーズンをデューク大学で指揮官を務め、デューク大で1129勝309敗(勝率78.5パーセント)、通算1202勝368敗(勝率76.6パーセント)を記録。一つの大学における最多勝と、NCAAディビジョンIにおける通算最多勝の記録を持つ。

 特にデューク大では5度の全米優勝を飾っており、NCAA記録となるファイナルフォー(準決勝)進出13回、NCAAトーナメントにおける最多勝(101勝)、最多出場(36回)という記録を保持している。

 また、2005年から2016年まではアメリカ代表のヘッドコーチ(HC)も務めており、通算88勝1敗(勝率98.9パーセント)という驚異的な戦績を残してきた。オリンピックでは2008年(北京)、2012年(ロンドン)、2016年(リオデジャネイロ)の計3大会へ出場して24戦無敗を誇り、3つの金メダルを獲得。さらに2010、2014年にはFIBAバスケットボールワールドカップでも優勝して金メダルを手にした。

 2001年にバスケットボール殿堂、2006年にはカレッジバスケットボール殿堂入りも果たした名将は「NBAとのつながりを深めて、リーグとゲームをさらに強化するための議論に参加するという素晴らしい機会です。コーチ業から引退しても、スポーツに対する私の情熱はかつてないほど高まっています。この役割のお陰で、最高のレベルでバスケットボールとの関わりを続けることができることでしょう」と述べている。

 今後シャシェフスキーは、スペシャルアドバイザーとしてリーグオフィスやNBAチームのエグゼクティブ、その他リーグ指導者たちに、試合に関するさまざまな問題に関して助言していくことになるという。

 コーチ業から引退し、新たな役割を手にしたシャシェフスキー。来週にイリノイ州シカゴで行われるNBAのゼネラルマネージャー(GM)会議から、コンサルタント業務をスタートさせることになる。