2023.06.22
6月23日(現地時間22日)に開催される「NBAドラフト2023」に先駆けて、19名のルーキー候補が「グリーンルーム」へ招待されたようだ。
『ESPN』によると、すでに19名の選手が招待状を受け取っており、その中にはドラフト史上最高の逸材と称されるビクター・ウェンバンヤマ(メトロポリタンズ92/フランス)をはじめ、ブランドン・ミラー(アラバマ大学)やスクート・ヘンダーソン(イグナイト/Gリーグ)も含まれているという。
「グリーンルーム」とは、NBAドラフトのステージ前に設置される“VIP席”。過去には八村塁(現ロサンゼルス・レイカーズ)も招待されており、ドラフト上位指名有力候補選手たちが家族、エージェントなどとともに、NBAのアダム・シルバーコミッショナーから名前が呼ばれるのを待つ場所だ。
また、2022年は5人までが招待上限とされていたが、今ドラフトは2倍の10人まで招待可能に。世界的なパンデミックの緩和により、より多くの親族や関係者とともに記念すべき一夜を迎えられることとなった。
『ESPN』の報道によれば、既出の3選手に加えて、オーバータイム・エリート(※16歳から20歳までの選手を対象としたアメリカのプロバスケットボールリーグ)出身の双子アメン・トンプソンとアサー・トンプソン(シティ・リーパーズ)、U-18アメリカ選手権で大会MVPを受賞したキャム・ウィットモア(ビラノバ大学)、抜群のリムプロテクションに定評のあるジャレス・ウォーカー(ヒューストン大学)、攻守とプレイメイキングのバランスが取れたコンボガードのアンソニー・ブラック(アーカンソー大学)、6週連続でAACの週間最優秀新人に選出されたテイラー・ヘンドリックス(セントラルフロリダ大学)、そして3ポイントシュート成功率40パーセント超えのグレイディ・ディック(カンザス大学)が、グリーンルーム最初の10名として招待状を受け取った。
また、ウェンバンヤマの同僚であるビラル・クリバリ(メトロポリタンズ92)、ペリメーターで存在感を放つケイソン・ウォーレス(ケンタッキー大学)、高校時代は格付けサイトでトップ3に名を連ねたニック・スミス(アーカンソー大学)、身長216センチを誇るディフェンシブセンターのデレック・ライブリー2世(デューク大学)も招待を受けた。さらに、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)と比較されるコービー・バフキン(ミシガン大学)、インディアナ産の正統派司令塔ジェイレン・フッド=シェフィーノ(インディアナ大学)、2度のNBAチャンピオン経験を持つジュワン・ハワード(元マイアミ・ヒートほか)氏の息子ジェット・ハワード(ミシガン大学)、世代ナンバーワンシューターのジョーダン・ホーキンス(コネチカット大学)、センス溢れるコンボガードのキヨンテ・ジョージ(ベイラー大学)もグリーンルームへの参加が決定した。
グリーンルームへの招待プロセスは、各チームの球団社長やゼネラルマネージャーに対し、上位25位までに指名が予想される選手の聞き取り調査を行い、彼らの声をもとにリストを作成。しかし、この招待が上位指名を確約するものではないことも強調しておかなければならない。前回のドラフトでは、グリーンルームに出席したジェイデン・ハーディーがサクラメント・キングスから全体37位指名され、その後のトレードでダラス・マーベリックスへ。また、ニック・クラクストン(ブルックリン・ネッツ)やボル・ボル(現オーランド・マジック)も2巡目で名前が呼ばれた。
はたして、招待選手たちはどの球団のキャップを被り、コミッショナーと写真を撮るのだろうか。運命の日は刻一刻と近づいている。
文=Meiji
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