2023.10.15

ビクター・ウェンバンヤマの規格外のプレーにスパーズ指揮官やチームメートも驚嘆

プレシーズンゲームで大暴れを見せたウェンバンヤマ[写真]=Getty Images
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 今年のドラフトでサンアントニオ・スパーズから全体1位指名されたビクター・ウェンバンヤマは、10月10日(現地時間9日、日付は以下同)に行われたオクラホマシティ・サンダーとのプレシーズン初戦で約19分プレーし、チーム最多の20得点に5リバウンド2スティール1ブロックを残した。

 そして14日のマイアミ・ヒート戦でも、約23分の出場時間ながらチームハイの23得点に4リバウンド4アシスト3ブロックをたたき出し、スパーズはプレシーズン初勝利(120-104)を飾った。

「彼は優れたバスケットボールプレーヤーなんだと示していた。彼はどうプレーすればいいのかを理解している。だから我々は自分たちが持つすべてをブレンドさせて確認していかないといけないね」

 スパーズのグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)はヒート戦後にそう語り、スターターの一角を務める19歳のルーキーのプレーぶりを高く評価。

 前半終盤。そのウェンバンヤマはトップ下から右ウイングにいたトレ・ジョーンズへパスし、ギブ&ゴーでリングへ向かっていき、右腕を上げてリターンパスを求めるサインをすると、そのパスを空中で受け取ってそのままボースハンドダンク。

 これには「彼がダンクしていたのは知っていた。しかも簡単にね。けどあれに届くとは思っていなかったよ。あのプレーにはびっくりした」と、パスをさばいたジョーンズも驚嘆していた。

 また、第2クォーター序盤にジェレミー・ソーハンがスティールし、ファストブレイクへ持ち込んだ際、3ポイントエリアを少し過ぎた地点でボールを手にしたウェンバンヤマは、そこからユーロステップで難なくダンクへ持ち込んでみせた。

「彼はドリブルすらしていなかった。でもあそこからスペシャルなプレーを決めてしまう。あのプレーについて話していくよ。彼はどの試合でもプレーを決めてしまう。とんでもないプレーをね」とソーハン。

 公称224センチ95キロのウェンバンヤマは、依然としてNBAのコートでは細身に映るものの、まるでウイングやガードのようにスムースな身のこなしからジャンパーやドライブ、キックアウトをこなしており、シュート力も備わっている。

 第3クォーター序盤にはボールを運び、ハーフコートを過ぎた地点からクロスオーバードリブルで相手を揺さぶり、エルボー付近からディフェンダーが3人いるにもかかわらず、鮮やかなフェイダウェイジャンパーをヒット。

 このプレーには現地メディア『Complex Sports』も「ビクター・ウェンバンヤマNBAを壊すことになるだろう」と驚きの絵文字をつけてソーシャルメディアへ投稿するなど強烈なインパクトを放っていた。

 今後スパーズはプレシーズンゲーム3試合をこなし、26日のダラス・マーベリックス戦でレギュラーシーズン開幕を迎える。NBAの公式戦でも、ウェンバンヤマが大暴れを見せてくれると期待してよさそうだ。

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