2023.09.20

“パリオリンピック”へ向けてウェンバンヤマが始動「金メダル以外のゴールなんてない」

ルーキーシーズンへ臨むウェンバンヤマ[写真]=Getty Images
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 9月20日(現地時間19日、日付は以下同)。今年のドラフト全体1位でサンアントニオ・スパーズから指名されたビクター・ウェンバンヤマが、フランス代表として「2024年パリオリンピック」へ出場する意向を口にした。

 昨シーズンを追いかけたドキュメンタリー“Un1que”の会見で、ウェンバンヤマはこう話していたと『EuroHoops.net』が報じている。

「オリンピックで成功を収めることができたら最高のストーリーになるだろうね。そして金メダル以外のゴールなんてない。もちろん僕はオリンピックへ出場するよ。ワールドカップも見ていた。結果はすごく残念なものだった。けど僕は心配していない。このチームにはトップレベルの選手たちがいる。来年、パリで何か特別なことをやり遂げる機会が変わることはないと感じている」

 先日まで行われていた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で、フランス代表は優勝候補の一角として臨むも、まさかのグループフェーズのファーストラウンド敗退。2019年の中国大会で銅メダルに輝いたフランスは18位で今大会を終え、最新版FIBAランキングでは5位から9位へ後退した。

 開催国として来年のパリオリンピックを迎えるフランスにとって、222センチの高さと長さにガードのようなスキルを兼備したウェンバンヤマが加わることは戦力増強となるだろう。

 もっとも、ウェンバンヤマにはNBAのルーキーシーズンが待っている。10月4日にトレーニングキャンプが始まり、10日からプレシーズンゲームを計5試合こなし、26日にダラス・マーベリックスとのレギュラーシーズン開幕戦を迎えることとなる。

 現在、スパーズは4シーズン連続でプレーオフから遠ざかっており、昨シーズンはウェスタン・カンファレンス最下位の22勝60敗と低迷。名将グレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)の下、ウェンバンヤマは大物ルーキーとしてさっそくスターターの一角としてNBAデビューすることが期待されている。

「(チャンピオン)リングを勝ち取ることが難しいのは誰もが知っている。でも僕は辛抱強いんだ。それに実現できると分かっている。最初の数年間で勝てなくても、殿堂入りすること、あるいはその後に5度勝つことの障壁にはならない」

 そう語ったウェンバンヤマは、スパーズをプレーオフ常連チームへ引き上げ、覇権争いへ参戦して球団史上6度目のチャンピオンシップをもたらすことを目標に掲げていた。

 もちろん、リーグ最下位クラスに沈んだチームがプレーオフへ返り咲き、タイトルコンテンダーへと飛躍することは並大抵のことではない。だがウェンバンヤマという素晴らしい才能を手に入れたスパーズが、どんなチームを構築していくかは楽しみでしかない。

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