2023.08.31

MVPや新人王候補の筆頭は?『ESPN』が2023-24シーズンの個人賞を予想

NBA新シーズンの主役は誰に…?[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 「FIBA バスケットボール ワールドカップ 2023」もこれから正念場を迎えることになるが、一方でNBAの2023-24シーズン開幕も着々と近づいてきている。

 優勝候補もさることながら、個人賞争いにも毎年注目が集まるNBA。昨シーズンはジョエル・エンビードが悲願のシーズンMVPに輝いたものの、3年連続受賞を逃したニコラ・ヨキッチの存在感は引き続き健在であり、油の乗った若手に大幅なステップアップがあっても驚きはない。

 また、レブロン・ジェームズに匹敵する逸材とされるビクター・ウェンバンヤマは、新人賞獲得でそのポテンシャルを証明したいところ。しかし、ブランドン・ミラースクート・ヘンダーソンをはじめとする5つ星のルーキーたちも、みすみす規格外のビッグマンにアワードを渡さないだろう。

 現地メディア『ESPN』は開幕に先立ち、2023-24シーズンの主要個人賞の受賞者を予想。パネルメンバーたちは1位候補に5ポイント、2位候補に3ポイント、3位候補に1ポイントを付与する形式で、活躍が期待される選手たちに票を投じている。

 はじめに、MVPは合計77ポイント(1位投票は全体の42.3パーセント)を獲得したニコラ・ヨキッチが1位を獲得。ヤニス・アデトクンボが58ポイント、ルカ・ドンチッチが31ポイントで続いたものの、専門家たちはジョーカーが3度目の戴冠を果たすという見解を示した。

 新人王は、2023年組に渡らない可能性もある。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの予想ランキングは投票の末、昨シーズンをケガで全休した2022年のドラフト2位、チェット・ホルムグレンがウェンバンヤマをわずか3ポイント上回り、首位に。1年を費やして身体を一回り大きくし、サマーリーグでも結果を出したことが関係者たちには高く評価されたようだ。しかし、1位投票はホルムグレンが34.6パーセントを獲得したのに対して、ウェンバンヤマは42.3パーセントを獲得し、結果は極めて僅差。今季のルーキーラダーは技巧派ビッグマンたちが上位を独占するのか、伏兵のカットインがあるのか、日々の更新から目が離せそうにない。

 一方で、シックスマン候補にも興味深い選手たちが名を連ねている。トップに選出されたのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズに加入した12度のオールスター、クリス・ポール。今季のCP3は、絶対的エースであるステフィン・カリーの存在と、38歳という年齢を考慮して、ベンチからの出場が予想されている。しかし、圧倒的なゲームメイキングは寂れておらず、新天地でキャリア初のリングを獲得する可能性は十分にあると見る。なお、2位にはワールドカップでも躍動しているオースティン・リーブス、3位にはロサンゼルス・クリッパーズで居場所を見つけた元MVPのラッセル・ウェストブルックがリストアップされた。

 その他の個人賞予想では、最優秀守備選手賞でジャレン・ジャクソンJr、最成長選手賞でケイド・カニングハムがそれぞれ1位に選出。

 果たして、専門家たちの予想は的中するのか。2023-24シーズンは、日本時間10月25日に開幕する。

文=Meiji

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