2023.08.30

バスケW杯でリトアニア代表を引っ張るバランチュナス「僕のゲームの中心はペイント内」

リトアニア代表で主軸を務めるバランチュナス[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

 8月29日。「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」でグループフェーズを戦うリトアニア代表(FIBAランキング8位)は、モンテネグロ代表(同18位)とのファーストラウンド最終戦を91-71で制し、3戦全勝でグループD首位としてセカンドラウンドへ駒を進めることとなった。

 このセカンドラウンドはフィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで繰り広げられているグループCの1、2位とグループDのトップ2(リトアニアとモンテネグロ)が準々決勝進出をかけて競い合っていく。

 ここまで、リトアニアではいずれもチームトップの平均13.7得点10.0リバウンドを残すヨナス・バランチュナスニューオーリンズ・ペリカンズ)がチームをけん引。平均19.0分のプレータイムながら、平均リバウンド数は大会5位という好成績を残している。

 30日(現地時間29日)に現地メディア『Yahoo! Sports』へ公開された記事のなかで、バランチュナスは自身のプレースタイルのこだわりをこう口にしていた。

「僕のゲームの中心はペイント内にある。いつだってね。スクリーンをセットし、ハードにロールする。そしてローポストで(相手に)ダメージを与えること。でも相手がペイント内を防いできたり、ローテーションで守り、僕だけを取り残したら、3ポイントシュートを決めることができるようにしている。それがいま僕が取り組んでいることなんだ」

 今大会のバランチュナスは、3ポイントシュート成功率66.7パーセントを残しているとはいえ、試投数は計3本のみで、ペイントエリアが主戦場であることに変わりはない。

 NBAでもペリカンズでプレーした直近2シーズンで平均1.7本の長距離砲を繰り出しているとはいえ、成功数は平均0.6本にすぎず、成功率35.6パーセント。ここ数年で試投数が増えているとはいえ、ストレッチ5と呼ぶほどではない。

 ただ、2012-13シーズンにNBA入り後、ほぼ毎年のようにオフシーズンにはリトアニア代表でプレーするタフさは注目すべきだろう。

 そのバランチュナスは、今シーズン終了後(2024年夏)に現行契約が満了を迎え、制限なしフリーエージェント(FA)となる。31歳のベテランビッグマンは「戻ってきたいね。それに僕はここに長くいたい。ニューオーリンズというグループが好きなんだ」と話していた。

 昨シーズンのバランチュナスは、チーム最多タイの79試合へ出場し、平均24.9分14.1得点10.2リバウンド1.8アシストにフィールドゴール成功率54.7パーセントを残している。

ヨナス・バランチュナスの関連記事