2023.07.11

サマーリーグ残り試合全休のウェンバンヤマ「チームのためならどんな犠牲もいとわない」

今季開幕に向けてフォーカスすることとなったウェンバンヤマ[写真]=Getty Images
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 7月11日(現地時間10日、日付は以下同)。サンアントニオ・スパーズは、ビクター・ウェンバンヤマがラスベガスで開催中の『NBA2K24 サマーリーグ』の残り試合で全休することを決断したことを発表した。

 今年のドラフトでスパーズから1巡目全体1位指名された222センチの19歳は、8日のシャーロット・ホーネッツ戦で実戦デビュー。27分27秒の出場で9得点8リバウンド3アシスト5ブロックをマーク。フィールドゴール成功率15.4パーセント(2/13)とショットこそなかなか決まらなかったものの、攻防両面でその存在感を発揮。

 そして10日に迎えたポートランド・トレイルブレイザーズ戦。ウェンバンヤマは26分57秒のプレータイムで27得点12リバウンド3ブロックと爆発。この日はフィールドゴール成功率64.3パーセント(9/14)で3ポイントシュートも4投中2本決め切るなどコート狭しと暴れ回った。

 ブレイザーズ戦後の会見で、ウェンバンヤマはラスベガスでもっとプレーするのかどうかを聞かれると「ポップ(グレッグ・ポポビッチHC)と話す必要があるね。彼の言うことを聞くよ。けど僕はチームのためならどんな犠牲もいとわないし、自分の100パーセントを捧げていく」と話していた。

 メトロポリタンズ92の一員としてフランスでプレーし、ドラフトロッタリーを経てドラフトで全体1位指名された新人ビッグマンは、すでにフランス代表として「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」へ出場しないことを表明しており、10月上旬に始まるトレーニングキャンプ、そしてルーキーシーズンとなる2023-24シーズンへ向けてフォーカスしていくこととなる。

「この1カ月間、僕はスケジュールのなかでバスケットボールが50パーセントにも満たなかったと思う。こんなの我慢できないよ。このことが人生のなかでスペシャルな瞬間だというのは分かっているけど、終わってくれてうれしいね。僕はただバスケットボールがしたい。ワークアウトがしたいんだ。確かに、1位指名選手は誰もがこのことを経験していくんだろうね。そのことが将来、僕のことを高めてくれる」(ウェンバンヤマ)

 現時点における、スパーズの今シーズンの予想スターターはバックコートにトレ・ジョーンズとデビン・バッセル、そしてフロントコートにはケルドン・ジョンソンジェレミー・ソーハン、ウェンバンヤマという布陣となっている。

 サマーリーグの会場を離れたとしても、ウェンバンヤマへの注目は今後もしばらく続きそうだが、そうした状況でも今シーズン開幕へ向けてフォーカスしてほしいところだ。

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