2023.10.18

渡邊雄太が掴んだ指揮官からの信頼「誰よりも上手く実行している」

開幕へ向けて順調な調整ぶりをアピールしている渡邊[写真]=GettyImages
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 フェニックス・サンズに所属している日本代表の渡邊雄太について、所属チームのフランク・ボーゲルヘッドコーチが、そのプレーぶりを称えるコメントを寄せた。

 NBAの2023-24シーズン開幕が一週間後に迫り、各チームが最終調整に入るなか、渡邊は現地17日(18日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦を休養のために欠場。選手によってはポジション争い真っ只中という時期に「休養」を与えられたということは、すでに指揮官が一定の評価を与えたと見ることもできるだろう。

 渡邊は8日(同9日)のデトロイト・ピストンズ戦からプレシーズンゲームに3試合連続で出場し、1試合平均22分30秒の出場で9.7得点2.7リバウンド0.7アシスト、3ポイント成功率35.7パーセントをマーク。開幕へ向けて順調な調整ぶりを示してきた。

 現地メディア『ClutchPoints』のトレバー・ブース氏によると、ボーゲルHCは17日のブレイザーズ戦前の取材で次のようにコメント。ここまで渡邊がコート上で見せてきたパフォーマンスを好評価しているようだ。

「彼は自分の能力を最大限発揮しているよ。細かい部分にも気を配り、集中力を保ち、常に正しいポジションにいる。素晴らしい努力をしているし、それは全ての選手に求められることだ。彼は細身の選手だから、ボールを持った相手に対するエリートディフェンダーにはならないかもしれないけど、競争心があり、システムと戦術を他の誰よりも上手く実行しているよ」

 渡邊のサンズデビュー戦となった8日(同9日)のピストンズ戦後にも、指揮官は「攻防両面で素晴らしいプレーだった」と、その戦術理解度と遂行力を称賛。渡邊本人は、さらなるプレータイム確保のために「オンボールディフェンダーとして向上する必要がある」との見解を示しており、指揮官もその声に同意しているようだが、まずは新天地で上々のアピール成功だ。

 プレシーズンゲーム最終戦となる次戦は、19日(同20日)のロサンゼルス・レイカーズ戦。ともに日の丸を背負ってきた八村塁との直接対決はもちろん、渡邊がシーズン開幕へ向けて弾みをつけられるか、そのプレーに注目だ。

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