2024.01.23
「最高だった。もう最高だったよ。ホームチームとしてガーデンでプレーするのはいつだってスペシャルなことだけど、ロード(アウェー)でもそれは同じで、本当に楽しいんだ」
そう語ったのは、今シーズンからボストン・セルティックスへ加入したクリスタプス・ポルジンギス。NBA入りから最初の約3年半を過ごしたニューヨーク・ニックスのホーム、マディソン・スクエア・ガーデンに凱旋した男は、名門チームのデビュー戦で大暴れを見せた。
28歳のビッグマンは、第1クォーターにダンク2発と3ポイントシュート3本成功を含む15得点をマーク。第2、3クォーターこそ3得点に終わるも、最終クォーターで両チーム最多の12得点。しかも4点ビハインドで迎えた残り2分34秒から圧巻の9連続得点を奪取。
残り1分29秒にはジェイソン・テイタムがトップ下でダブルチームされるなか、右ウイングから決勝弾となる3ポイントシュートをヒット。37分53秒の出場で30得点に8リバウンド4ブロックをたたき出し、セルティックスの勝利(108-104)に貢献してみせた。
セルティックスではテイタムがゲームハイの34得点に11リバウンド4アシスト2スティール、デリック・ホワイトが12得点6リバウンド2スティール、ジェイレン・ブラウンが11得点6リバウンド5アシスト、アル・ホーフォードが8得点7リバウンド2アシストをマーク。
なかでもポルジンギスはセルティックスデビュー戦として、1994年のドミニク・ウィルキンズ(元アトランタ・ホークスほか)が保持していた25得点を上回り、フランチャイズ新記録を樹立してみせた。
ディフェンスではジュリアス・ランドルやRJ・バレットといった相手の得点源たちのショットをブロックしており、攻防両面で上々の新天地デビューとなった。
「KP(ポルジンギスの愛称)はハングリーで、このチームにとって彼がどれほど重要なのか、毎晩どんなことを求められているのかを理解し、楽しんでいたよ」とテイタムも称賛。
なお、もう1人の新加入ドリュー・ホリデーはフィールドゴール成功率40.0パーセント(4/10)の計9得点に4リバウンド2アシスト3ブロックを記録。ショットこそ低調も、持ち前のディフェンスで存在感を存分に発揮した。
『NBA.com』のマッチアップデータで、ホリデーはランドルをフィールドゴール成功率10.0パーセント(1/10)、バレットをフィールドゴール成功率25.0パーセント(1/4)、ジェイレン・ブランソンをフィールドゴール成功率0.0パーセント(0/4)に封じ込んでみせた。
ただ、シーズン初戦に関しては、6月24日の3チーム間トレードでワシントン・ウィザーズからセルティックスへ移籍し、7月13日に延長契約を結んだ221センチのスキル豊富なビッグマンのインパクトが上回ったと言えるだろう。
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