2024.02.25

MJに次ぐ快挙も、ウェンバンヤマは「スタッツは二の次。負けたことに満足なんてできない」

勝利を目指して奮闘を続けるウェンバンヤマ[写真]=Getty Images
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 2月24日(現地時間23日、日付は以下同)に行われたサンアントニオ・スパーズロサンゼルス・レイカーズによる一戦は、ホームのレイカーズが123-118で勝利を飾った。

 レイカーズではレブロン・ジェームズがゲームハイの30得点に7リバウンド9アシスト、アンソニー・デイビスが28得点13リバウンドと両輪が躍動。さらにディアンジェロ・ラッセルが22得点6アシスト、八村塁が17得点7リバウンド2スティール、オースティン・リーブスが10得点5リバウンド9アシスト2ブロックで続いた。

 その一方で、スパーズの新人ビクター・ウェンバンヤマも見事なパフォーマンスを見せた。20歳のビッグマンは30分55秒のプレータイムで27得点10リバウンド8アシスト5スティール5ブロックと、5部門で5以上を記録する“5x5”で応戦。

 23日のサクラメント・キングス戦(19得点13リバウンド4アシスト5スティール5ブロック)に続き、なんと2戦連続で5スティール5ブロックをクリア。これはMJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)に次ぐNBA史上2人目の快挙となった。

 だがスパーズは3連敗。ウェスタン・カンファレンス最下位の11勝46敗に低迷していることもあり、ウェンバンヤマは「彼(ジョーダン)が勝利したなかでそれをやったのか僕には分からないな」とコメント。

 ジョーダンがこの記録を残したのはキャリア3年目の1986-87シーズンのことで、いずれも勝利を手にしていた。そしてそのシーズンに平均37.1得点で初の得点王になっただけでなく、5.2リバウンド4.6アシスト2.9スティール1.5ブロックという驚異的なスタッツを残していた。

 それもあってか、ウェンバンヤマはこう明かしていた。

「僕にとって、スタッツは二の次なんだ。これから先、いいパフォーマンスなんだと思うことができる日が来るといいね。けど今日の時点で、僕は負けてしまったことに満足なんてできない」

 とはいえ、ウェンバンヤマに対する評価は高まるばかり。大ベテランのレブロンはこう話していた。

「彼には限界なんてない。キャリアで望むことならなんだってできるさ。ゲームを楽しんでいるようだし、練習を重ねているようだ。あくまで外側から見ただけで、俺は彼と毎日いるわけじゃない。でも前に言ったが彼は特別な選手で、それは間違いないね」

 ウェンバンヤマのルーキーシーズンはまだまだ続く。これから先も努力を重ねて、どれだけスパーズへ勝利をもたらすことができるか、注目していきたい。

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