2024.07.01
3月25日(現地時間24日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズは、ホームのクリプトドットコム・アリーナでフィラデルフィア・セブンティシクサーズと対戦した。ジェームズ・ハーデンにとって、クリッパーズに移籍後初めての古巣シクサーズとの試合となった。
昨シーズンまでシクサーズでプレーしていたハーデンは、オフシーズンに契約延長を巡りシクサーズ側と激しく衝突。ダリル・モーリー球団社長を「嘘つき」と非難し、トレーニングキャンプや開幕戦ではチームに帯同せず、シーズン開幕後の10月31日にクリッパーズへトレードとなった。
クリッパーズの先発はハーデンに加え、ポール・ジョージ、カワイ・レナード、イビツァ・ズバッツ、テレンス・マンの5名。シクサーズはタイリース・マクシー、トバイアス・ハリス、ケリー・ウーブレイJr.、バディ・ヒールド、モー・バンバがスターティングラインナップに名を連ねた。
大黒柱であるジョエル・エンビードをケガで欠いて以降大きく負け越しているシクサーズだが、この試合ではハーデンを前にして各選手が躍動。マクシーが24得点6アシスト、ハリスが24得点4リバウンド4アシスト、ベンチ出場のキャメロン・ペインが23得点5リバウンド3アシストを記録した。クリッパーズもハーデンが12得点14アシスト、ジョージが18得点、レナードが20得点をマークしたが、第1クォーターから1度もリードを奪うことができないまま最終スコア107-121の完敗となった。
また、この試合でハーデンがとった“奇行”にSNS上で注目が集まっている。第2クォーター終盤、リバウンド争いをしていたマクシーに対してハーデンがヘッドロックをかけるようなモーションを見せたのである。審判は目の前で行われたハーデンのこの行為に一瞬驚いたものの、2人が衝突している様子はなく、マクシーの表情には若干笑みさえこぼれているような様子でもあったためか、試合は中断されることなく続行した。SNS上でも「おそらく元チームメートに対する愛嬌なのでは」「選手同士は今も仲が良いようで良かった」との声が上がっている。
21日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では、チームメートであるレナードが3ポイントシュートを放つ際にブロックに飛ぶようなアクションを見せたハーデン。後に「良いエネルギー、良い雰囲気をもたらそうとした。笑いのネタにして、チームを盛り上げたかった」と釈明しているが、立て続けに起きているハーデンの“奇行”に疑問と好奇の目が集まっている。
クリッパーズは、28日に敵地でシクサーズと対戦する。シーズン序盤にチームを混乱に陥れた因縁の選手として現地のファンから洗礼を受けるであろうハーデンだが、果たしてチームに良いエネルギーをもたらし今回の敗戦をリベンジできるか、注目したい。
■試合結果
ロサンゼルス・クリッパーズ 107-121 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
LAC|29|27|27|24|=107
PHI|41|22|25|33|=121
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