2024.01.22
1月9日(現地時間8日、日付は以下同)。フェニックス・サンズは敵地クリプトドットコム・アリーナでロサンゼルス・クリッパーズ戦に臨むも、10点ビハインド(91-101)で迎えた最終クォーターに20-37と突き放されてしまい、111-138で落とすこととなった。
2連敗となったサンズは19勝18敗となり、10日終了時点でウェスタン・カンファレンス9位。この試合ではケビン・デュラントがゲームハイの30得点に7リバウンド2アシスト、デビン・ブッカーが20得点5アシスト、ブラッドリー・ビールが15得点2スティール、エリック・ゴードンが12得点をマーク。
だがクリッパーズはポール・ジョージの25得点7リバウンドを筆頭に、ジェームズ・ハーデンが19得点7リバウンド10アシスト、イビツァ・ズバッツが19得点8リバウンド、カワイ・レナードが17得点5スティール、テレンス・マンとノーマン・パウエルが14得点、ラッセル・ウェストブルックが9得点7アシスト2スティールでサンズをねじ伏せた。
そしてこの日、オクラホマシティ・サンダー時代の2012年にプレーオフを勝ち上がり、NBAファイナル進出を飾ったビッグ3の競演が実現。NBA入りからデュラントはシアトル・スーパーソニックスを含めて計9シーズン、ウェストブルックが11シーズン、ハーデンが3シーズンをプレーし、彼らは3シーズンをともに戦ってきた。
もっとも、ハーデンが2012年10月末にトレードでヒューストン・ロケッツへ移籍してビッグ3は終焉を迎え、デュラントが2016年夏にFA(フリーエージェント)となってゴールデンステイト・ウォリアーズ、ウェストブルックが2019年夏のトレードでロケッツへ移籍し、それぞれサンダーを退団。
その後ハーデンとウェストブルックはロケッツ、さらには今シーズン途中からクリッパーズでチームメートとなり、デュラントはブルックリン・ネッツで一時期ハーデンとともにプレーしてきた。
サンダー時代はデュラントが得点王となり、2013-14シーズンにMVPを獲得。その後ウェストブルックがサンダーで2016-17シーズン、ハーデンがロケッツで2017-18シーズンにそれぞれMVPに選出されており、いずれもリーグを代表する選手としての地位を確立した。
クリッパーズ戦後、デュラントはキャリア初期にサンダーでともに戦ったウェストブルックとハーデンについてこう話していた。
「俺たちはリーグにやって来て、ああいった瞬間の数々を共有できたことをずっと忘れない。あれは特別、本当に特別な時間なんだ。俺は彼らとプレーするのが大好きだったから、彼らが成功を収めていること、こうしてリーグに15、16、17年もいるのはうれしいね」
今シーズンでデュラントは17年目(実働16年目)で、ウェストブルックが16年目、ハーデンが15年目と、彼らはリーグでも大ベテランとも言える位置にいるものの、依然として所属チームに不可欠な選手として活躍を続けている。
NBAキャリア初期にサンダーでファイナルまで駆け上がった3選手が、再び同じチームで共闘する可能性は低いと言わざるを得ない。それでも、彼らはいずれも引退後のバスケットボール殿堂入りが濃厚であり、今から10年以上も前にサンダーで切磋琢磨してきた日々は、ファンやメディアだけでなく、彼らにとっても特別な瞬間として記憶に残り続けるに違いない。
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