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5月10日(現地時間9日、日付は以下同)。フェニックス・サンズが、就任1年目を終えたフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)を解任した。
ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールというビッグ3体制で迎えた今シーズン。サンズはウェスタン・カンファレンス6位の49勝33敗でレギュラーシーズンを終えて、4年連続のプレーオフ進出を飾った。
ところが、「NBAプレーオフ2024」のファーストラウンドで、サンズは第3シードのミネソタ・ティンバーウルブズ相手に4戦全敗のスウィープ敗退を喫してしまい、4月29日のシーズン終了から約2週間後に指揮官と決別。
ジェームズ・ジョーンズGM(ゼネラルマネージャー)は、リリースのなかで「シーズンレビューの結果、我々はこのチームには別のヘッドコーチが必要だという結論を下しました。フランクが見せてきたハードワークと献身に感謝しています」と述べている。
サンズは2023年2月にマット・イシュビアがオーナーへ就任後、トレードでデュラント、ビール、ユスフ・ヌルキッチ、グレイソン・アレンを獲得したほか、今シーズン途中のトレードではロイス・オニールもロスターへ加えた。
さらに、昨年5月にはモンティ・ウィリアムズHC(現デトロイト・ピストンズHC)を解任し、6月に5年3100万ドル(約48億500万円)でボーゲルを招へい。だが2000万ドル(約31億円)以上も契約金を残すなかで新たな指揮官へ切り替える決断を下すことに。
サンズは昨年のプレーオフ、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツに2勝2敗から2連敗を喫しており、今年のスウィープ敗退(4連敗)と合わせて6連敗中。これはプレーオフとしてはフランチャイズ史上ワーストの連敗記録となってしまった。
そこでボーゲルの後任として浮上しているのは、マイク・ブーデンホルザーだと『ESPN』が報道。アリゾナ州出身の54歳は、サンアントニオ・スパーズで10年以上に渡ってアシスタントコーチ(AC)を務めた経験を持つ。その後アトランタ・ホークスとミルウォーキー・バックスで指揮を執り、2021年にはバックスをNBAチャンピオンへ導いた人物。
サンズのロスターで今夏制限なしFA(フリーエージェント)になるのはオニールやボル・ボルで、エリック・ゴードンやジョシュ・オコーギー、ドリュー・ユーバンクスといった選手たちは来シーズンの契約がプレーヤーオプション。
ただし、主要選手の多くは契約下にいるため、指揮官の座を誰に託し、どのようにして巻き返すのかは気になるところだ。
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