
2025.06.16
メンフィス・グリズリーズとオーランド・マジックの間でトレードが成立した模様。現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。
報道によると、マジックはグリズリーズからデズモンド・ベインを獲得。ベインの放出と引き換えに、グリズリーズはケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(KCP)とコール・アンソニー、保護条件なしの1巡目指名権4つと1巡目指名スワップ権1つを獲得する。
グリズリーズが獲得した指名権の内訳は、2025年のNBAドラフトにおける全体16位の指名権、およびフェニックス・サンズの持つ2026年1巡目指名権、およびマジックの持つ2028年と2030年の1巡目指名権の4つ。加えて、2029年の1巡目指名権に対してトップ2プロテクトのスワップ権(放出した指名権が2位以内となった場合は、自チームに指名権が戻る条件付きのスワップ)を受け取る。
ベインは2020年のドラフト30位でボストン・セルティックスから指名を受け、直後のトレードでグリズリーズに入団。ルーキーシーズンから高い身体能力や3ポイント成功率の高さで頭角を現し、2023年には5年2億700万ドル(1ドル144円換算で約298億円)のマックス契約を結んでいる。
32歳のベテランであるKCPは2013年にデトロイト・ピストンズに入団しNBAキャリアをスタート。2020年にはロサンゼルス・レイカーズ、2023年にはデンバー・ナゲッツの一員として2度の優勝を経験している。アンソニーは2020年にマジックに入団し、今シーズンは主にベンチメンバーとしてチームを支えていた。
レギュラーシーズンを7位(41勝41敗)で終え、プレーオフは第1ラウンドでセルティックスに敗れたマジックは、ベインの獲得によってアウトサイドの強化を図る。レギュラーシーズンを8位(48勝34敗)で終え、マジック同様プレーオフ第1ラウンドで敗退したグリズリーズは、優勝経験のあるベテランに加えて控えに厚みを持たせ、その上で複数のドラフト指名権のアセットを得た。
今シーズン終了前に早くも明らかになった大型トレードだが、これによって両チームがどこまでの脅威となるか。また、グリズリーズは今回獲得したドラフト指名権をどのように活かすか。これから始まるオフシーズンの動きにも注目が集まる。
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