2025.06.27

9月末に37歳を迎えるケビン・デュラント…移籍先のロケッツで延長契約締結か?

ロケッツで同僚になるデュラント(左)とスミスJr.(右)[写真]=Getty Images
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 ヒューストン・ロケッツは、6月23日(現地時間22日、日付は以下同)に報じられたトレードで、フェニックス・サンズからケビン・デュラントを獲得し、その見返りにジェイレン・グリーンディロン・ブルックス、今年のドラフト1巡目指名権(全体10位)、ドラフト2巡目指名権5本を手放した。

 今シーズンにウェスタン・カンファレンス2位の52勝30敗を残して「NBAプレーオフ2025」へ出場したロケッツは、イーメイ・ユドカHC(ヘッドコーチ)の下でアルペレン・シェングンアメン・トンプソンジャバリ・スミスJr.、タリ・イーソン、リード・シェパード、キャム・ウィットモアといった魅力的な若手たちを残しつつ、2度の優勝経験を持つデュラントを補強。

 さらにこのチームには先日再契約の意向と報じられたフレッド・バンブリートスティーブン・アダムズというベテランもいることから、1995年以来フランチャイズ史上3度目のリーグ制覇が来シーズンの現実的なゴールとなる。

 9月末に37歳を迎えるデュラントは、来シーズンの年俸が約5471万ドル(約78億7824万円)で、契約最終年となる。7月7日に所属チームと延長契約を結ぶ資格を手にすることになっていて、その内容は2年約1億1200万ドル(約161億2800万円)、6カ月待てば2年で約1億2400万ドル(約178億5600万円)まで跳ね上がる。

 26日に公開された『ESPN』の番組“First Take”へ出演したシャムズ・シャラニア記者は、デュラントについてこう話していた。

ケビン・デュラントとロケッツにとって、今のゴールは彼をヒューストンで引退させること。彼らはやがてこのオフシーズンのうちに延長契約に関する話し合いをしていくでしょう」

 キャリア17年目の今シーズン。デュラントは62試合の出場で平均26.6得点6.0リバウンド4.2アシスト1.2ブロックを記録していて、リーグ最高級のスコアラーの1人に変わりはない。

 テキサス大学出身のデュラントにとって、テキサス州ヒューストンを本拠地に置くロケッツは大学時代以来の同州帰還となるだけに、この地で自身3度目のチャンピオンシップを獲得できればキャリア最終章で新たな勲章が加わることになる。

 また、シャラニア記者はブルックリン・ネッツとアメリカ代表で共演してきたユドカHCの存在に加え、ロケッツの選手たちとの共闘についてもこう触れている。

「私が聞いているのは、彼はシェングン、トンプソン、スミスJr.、シェパードと一緒にプレーすることを楽しみにしています。イーソンも含めて、あのチームには多くの若手選手たちがそろっています」

 NBAでは2日間にわたって開催されたドラフトが終わり、ここからはFA(フリーエージェント)戦線が本格化し、来月からサマーリーグも始まるだけに、ロケッツがどんなロスターを作り上げていくのかは必見だ。

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