2025.08.21
8月20日(現地時間19日、日付は以下同)。ジョン・ウォールが34歳で現役引退を表明した。ケンタッキー大学出身のポイントガード(PG)は、2010年のドラフト全体1位でワシントン・ウィザーズから指名されてNBA入りした。
190センチ95キロのウォールは驚異的なスピードでドライブから得点、アシストを量産し、2016-17シーズンにはいずれもキャリアハイとなる平均23.1得点10.7アシスト2.0スティールをマーク。
NBAキャリア11シーズンでウィザーズ、ヒューストン・ロケッツ、ロサンゼルス・クリッパーズでプレーした男は、オールスターに5度、オールNBAチームとオールディフェンシブチームにもそれぞれ1度選出。レギュラーシーズン通算647試合で、キャリア平均34.9分18.7得点4.2リバウンド8.9アシスト1.6スティールを残してきた。
ウィザーズ時代の2019年1月に左かかとにある踵骨棘(しょうこっきょく)の修復手術を受けたウォールは、翌2月に左足のアキレス腱を部分断裂していたことが発覚。こうしたケガが重なったこともあり、2022-23シーズンを最後にNBAではプレーできずにいた。
そうした中、ウィザーズ時代にバックコートで共闘したブラッドリー・ビール(現クリッパーズ)がソーシャルメディアへ投稿。8シーズン(実働は7シーズン)をウィザーズで過ごした相棒へこうメッセージを送っていた。
「NBAから引退するブラザーのジョン・ウォールよ、おめでとう。これから先もずっとファミリーだ。そしてこれまでで最もエリートかつ支配的で、ゲームを変える存在の1人。僕を温かく迎えてくれて、最高の自分でいられるようにプッシュしてくれてありがとう。ありがとうブラザー!次のチャプターを楽しんで!」
PGのウォールとシューティングガードのビールは、ウィザーズで得点源を務めたバックコートデュオ。2014、2015、2017、2018年にプレーオフへ進出して2018年を除く3年間でカンファレンス・セミファイナルへ進出。特に2017年は、ボストン・セルティックスとのシリーズでウォールが第6戦終盤に3ポイントシュートを放り込み、最終第7戦までもつれ込む激戦を演じた。
ウォールはレギュラーシーズン通算5282アシストと976スティールでフランチャイズ史上1位、ビールは通算1万5391得点と772スティールで同2位、2972アシストで同3位と、球団を代表する実績を積み上げてきた。
ウィザーズで一緒に過ごした時間は、両選手にとってNBAキャリアの中でも重要な部分となっているに違いない。
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